「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」(SSFF & ASIA 2021)のオンライン会場にて、世界で活躍する5人の女性フィルムメーカーの作品の配信がスタート。これに先駆け、昨年より「SSFF & ASIA」でクリエイターズ支援プロジェクトを設立した剛力彩芽と、映画祭アンバサダーのLiLiCoが、「Ladies for Cinema Project」オンライン発表会に登壇し、トークセッションを行った。
2019年より開催が始まった、映画を通じ女性監督やプロデューサーなど女性映画人の想いを発信する「Ladies for Cinema Project」。本日より、望まない妊娠をしたりこれ以上子どもは欲しくないと思っている女性たちを描く、フランスの『幸せな母親』、中年女性の恋を描く台湾発の『メロディの旋律』など5作品が配信中。
『幸せな母親』 今回実施されたトークセッションでは、LiLiCoさんよりアカデミー賞でアジア系女性として初の監督賞受賞の快挙を果たしたクロエ・ジャオ監督のホットな話題からスタートした。また、今回の5作品の中で、剛力さんが最も印象的だったという、映画監督を志す助監督の主人公が、念願の機会を前にして様々な葛藤を抱く『SHIBUYA, TOKYO 16:30』(大富いずみ監督)についてトークが繰り広げられ、剛力さんは「はっきり言わない二人のもどかしさや、せっかく前に進めそうなのに進めないという苦しさが、今の何かを象徴していると感じました」と感想を述べる。
『SHIBUYA, TOKYO 16:30』 これにLiLiCoさんからは「エンドロールが終わってもこの作品は終わっていないという感じが、何とも言えなかった。この作品は、男性のプロデューサーが弱い女性を利用しているストーリーですが、同じような経験をした方も多くいるかと思います。今は“自分の思いを言う勇気”を持った女性も多くなってきてはいますが、この作品を見て女性だけでなく、男性にも何か感じ取ってほしいです」と特徴的なシーンについて語られた。