5日間にわたる映画祭も、いよいよクロージング。高橋はるみ北海道知事も駆けつけたセレモニーでは、応募総数256本の頂点に立つ、オフシアター・コンペティション部門グランプリが発表された。
アメリカ資本、だけどスタッフ・キャストは全員、日本人のファンタスティックなスプラッター映画といえば…? そう、話題の『片腕マシンガール』がついに、ゆうばりミッドナイトシアターでベールを脱いだ!
長編監督デビュー作『木浦(モッポ)は港だ』が、本映画祭2004年ヤング・ファンタスティック・グランプリ部門でグランプリに輝いた、韓国のキム・ジフン監督。昨年、本国で740万人を動員した大ヒット作『光州5・18』を伴い、ゆうばりファンタを凱旋した。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭での上映が、日本最速公開となる『ミラクル7号』。『ミラクル7号』。その監督・主演を務めるチャウ・シンチーが、夕張の子供たちを励ましたいと、この春に廃校を迎える幌南(こうなん)小学校の生徒25名を映画祭に招待した。
『アフタースクール』上映会場となる、ゆうばり市民会館の敷地内に、突如現れた炊き出しブース。いったい何のサービスかと思いきや、大泉洋がプロデュースした「本日のスープカレーのスープ」の無料配布が始まった。しかも500食近く用意しているというから、さすが太っ腹!
ゆうばりファンタの今年の目玉ゲストといえばやはり、招待作品部門に出品された『アフタースクール』の主演、大泉洋だろう。地元・北海道が生んだ全国区のスターが舞台挨拶に立つ上に、作品が一般ファンにお披露目されるのは全国初とあって、多くの観客が会場を埋め尽くした。
今年の上半期の話題作を中心にセレクトされた、ゆうばりファンタ招待作品部門。オープニングを飾ったのは、プロデューサーと監督が本映画祭の審査員をともに務めた縁から生まれた、『僕の彼女はサイボーグ』だ。3月20日夜の上映に先立ち、生みの親である山本又一朗プロデューサーに監督のクァク・ジェヨン、主演の綾瀬はるかと小出恵介が、満員の観衆を前に舞台挨拶を行った。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008が、3月19日(水)に開幕。「夕張を応援する」との公約を果たした韓国スター、パク・シニャンらも参加した前夜祭明けの20日夕、オープニングセレモニーが行われた。
やっぱりディズニーはすごい!
映画を通して新たな文化を発信する場として、1990年、北海道夕張市から誕生した「ゆうばりファンタスティック国際映画祭」。国内のみならず、海外の映画人からも広く愛され、後押しを受けてきた同映画祭が、市の財政難による打ち切りから見事復活、今年も市民が中心となって、3月19日(水)〜23日(日)の期間で開催される。
1990年、北海道・夕張市の市民の手によってスタートし、映画ファンのみならず、映画監督を目指すクリエイターの登竜門的存在としても支持されてきた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。市の財政難による打ち切りから見事復活し、3月19日(水)より5日間にわたって開催される。これに伴い、特別協賛を行うスカイパーフェクTVでは、本映画祭で上映される作品群を放送されることが決定した。