皇帝の弟が兄を殺して王位を奪い、さらに皇太子をも抹殺しようとする。密かに想いを寄せる皇太子の命を守るため、ワン王妃は新皇帝にひざまづく。そして王妃は待っていた。世界一憎い男に復讐を遂げるその時を…。強く気高いワン王妃を演じたチャン・ツィイー。ハリウッド作品にも出演し、名実ともにアジアを代表する女優となったチャンが最新作『女帝[エンペラー]』について語ってくれた。
シェイクスピアの戯曲「ハムレット」を原案に、中国を代表する名匠の一人、フォン・シャオガンが築き上げた美しく、壮大なる復讐劇『女帝 [エンペラー]』。6月2日(土)に公開を迎える本作で、復讐にその魂を捧げた王妃・ワンを演じたチャン・ツィイーが来日し、フォン・シャオガン監督とともに都内で開催されたジャパン・プレミアに出席した。
その後、五月病の症状はいかがですか? まだ、あまり改善していませんか? 五月晴れが続くと、お天気のように心も晴れてくるものですが、それでもまだダメだ…というのなら、ちょっとパンチの効いた新しい中国映画『イノセントワールド−天下無賊−』などいかがでしょう。
チャン・イーモウ、チェン・カイコーと共に、中国三大監督と並び称されるフォン・シャオガン監督が、チャン・ツィイーを主演に迎えて描く、愛と欲望が渦巻く豪華絢爛な復讐劇『女帝[エンペラー]』。シェイクスピアの四大悲劇の一つ「ハムレット」を原案に、復讐の神に魂を捧げた王妃の悲劇が切なく、そして美しくスクリーンに映し出される。
古代中国の五代十国時代。皇帝である夫を殺された、若く美しい王妃・ワン。実の兄を殺し、王位を手に入れた新帝・リー。ワンが密かに想いを寄せる、義理の息子である王子・ウールアン。新帝が皇帝だけでなく王子の命をも狙っていることを知ったとき、愛する男を守るため、ワンは全てを奪った男に仕えながら静かに復讐の時を待つことを決意する。そして遂にその瞬間が——。国を挙げての宴の舞台で、一つの盃に毒が盛られる…。