『オペラ座の怪人』ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム来日記者会見

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この冬、1本の歴史的ミュージカルがスクリーンに登場した。「キャッツ」「エビータ」「スターライト・エクスプレス」など、誰もが一度は名前を聞いたことのあるようなヒット作を立て続けに世に送り続けてきた天才作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェーバー。世界中で8000万人動員を記録している代表作を、自身のプロデュースにより映画化した作品が『オペラ座の怪人』だ。

ウェーバーが監督ジョエル・シュマッカーに映画化の話を持ちかけたのは15年前。ウェーバーの長年の夢がついに実現してできた作品だけに、舞台とはまた違う、大スケールでゴージャスなスペクタクルとなっている。全国各地で満員や立ち見が続出した1月29日の公開初日に先駆けて、来日した監督・キャスト一同は本作への思いを熱く語った。

1870年代パリ、オペラ座を舞台に劇場に潜む謎の怪人と、歌姫クリスティーンへの究極の愛を描いた美しく、切ないストーリー。言うまでもなく舞台ミュージカルとは広く知られているが、本作のいちばんの魅力は?と聞かれると、エミーは「キャラクター」と真っ先に答えた。「誰もが恋に落ち、愛されたり、拒否されたり、という経験はあると思う。ロマンチックさ、セクシーさ、怪しさなど、様々な人間的要素がつまっているからこそ、多くの方々に共感していただいていると思います。」

豪華さとともに、見所は主役3人の歌唱力。中でもジェラルドは、舞台での経験があるエミーやラウル役のパトリック・ウィルソンのような本格的ボイス・トレーニングを受けたことがないというから驚き。「役作りにあたっては、もちろんオペラ座に足を運んだり、リサーチもしたが、それ以上にファントムの"魂"を理解することが何よりも大切だと思った。彼の痛み、情熱、どうしても手に入らないものがあることの苦しみを理解することに、ほとんどを費やした」という彼、この情熱がスタッフを驚かせるほどの見事なファントムにつながったのだろう。

さて、会見が行われたのはアカデミー賞ノミネーションの発表前日。結果的に本作は撮影賞、美術賞、主題歌賞の3賞でノミネートされたが、監督は「賞については考えていません。私たちの目的はストーリーを伝えること、楽しませること。すでに頂いている賞や評価は大変ありがたいが、この映画の製作に関わっている大勢のスタッフのものです」、ジェラルドは「私自身は賞など期待したことは一度もありませんが、とても美しいストーリーですし、みなさんが劇場に足を運んでいただけることが何より嬉しいです」とコメントした。そして既にナショナル・ボード・オブ・レビューにてブレイクスルー演技女優賞を受賞したエミーは「本作は私にとっても最も大切な愛、芸術、思いやりという3要素を含んでいるストーリーですし、この役を頂いたこと、この映画に参加できただけでもだけでもとても光栄です」と賞さておきこの映画への思い入れを表した。

あっと言う間の会見の最後はシューマッカー監督からの言葉で締めくくられた。「アンドリューの音楽や衣装はを楽しむのはもちろん、ロマンチックな恋とダークな愛の狭間にゆれる若い女性の葛藤や人々に阻害される孤独なファントムの苦しみにを感じて欲しい。100年以上前に原作が出版されたいまでも世界中に愛される悲劇的なラブストーリー。2時間、1870年代のパリの世界を体験して欲しいと思います。」

過去に数々の舞台が映画化され、『ウエスト・サイド物語』『グリース』のように、大ヒットとなったものもあるが、やっぱり舞台にはかなわないとがっかりさせられたものも少なくない。その中で観客をぐっと引きこむ世界を見事つくりだしている『オペラ座の怪人』は、私も感極まって涙してしまった程、心揺さぶる作品となっている。舞台には舞台の良さがもちろんあるが、ミュージカルファンならずとも多くの方に見て欲しい1作である。
《text:cinemacafe.net》
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