映画の中で輝く女性たち vol.2 『微笑みに出逢う街角』で触れる伝説の大女優の輝き

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いくつになっても美しい、とか、年を経るごとに輝きを増す、というのは女性にとっての憧れ。こんなことを誰かに言われたら、その後、一週間ぐらいは夢見心地。それが女心ってものです。それがお世辞であったとしても。

ちょっと前に、中村うさぎが見せる“美への飽くなき追求”を記録した『UTAKATA ウタカタ』というドキュメンタリーが公開されたけれど、買い物、ホストクラブ通いという変遷をたどり、そして今は美容整形にハマっている彼女が、「なんだかんだ言っても、やっぱり男は若い女性に目が行くし」というような意味合いのことを喋っていて、「そうなんだよ!」としみじみ。

でも、別に男のためだけに生きているわけでもない人間にしてみれば、年を経ても美しい(というか、心地よい)自分かどうかは、他人にとってよりも、むしろ自分自身にとって大きな問題とも思ったりして。それに、魅力的であることと、若さが必ずしもイコールではないしな…。

そう考えると、ソフィア・ローレンって魅力ある女の、あるひとつの到達点なのだと思うのです。顔が濃すぎるとか、セクシーすぎるとか、個人的な好みを超えて、いくつになっても圧倒的な美のオーラを保ち続けている女性。年をとるとか、シワができるとか、体がたるむとか、そういうこととは別次元で生きているような気がする女性。別に彼女が老化していないということではなく、そんなことは取るに足らないことだと他人に思わせてしまえるという意味で。

女優という外見が大きな意味を持つ仕事をしている人だけど、きっと彼女は、仕事のためとか、夫のためとか、評判のためとかではなく、もっと根本的な部分で“女”を保ち続けているのではないかしら。そうでなくて、あんなオーラは出ないと思う。

ここのところ、日本では出演作がそれほど話題になっていなかったけれど、ついに来ました、100本目の出演作。記念すべき映画を監督したのは、実の息子エドアルド・ポンティ。家族の作品だから出たのかな…と、うがった見方は捨てましょう。現に、そうではないようで。母は息子に出演依頼をされた時、他の作品に出演するとき同様に、「まずは脚本を読ませて」と言ったそう。その後で、ぜひ出演したいと思ったとか。それも納得の見事な作品。今回は、くたびれた主婦役だけに、“ザ・ソフィア・ローレン”的ゴージャス感はぐっとおさえられていますが、その存在感、迫力はさすが伝説的大女優。その輝きに触れるためだけにでも、観る価値あり! って、映画も素敵なんですけどね。

《text:June Makiguchi》
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