『ベルリン、僕らの革命』ダニエル・ブリュ−ル、ハンス・ワインガルトナー監督来日インタビュー

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『グッバイ、レーニン!』で人気を博したドイツ映画界の若手No.1、ダニエル・ブリュールの主演最新作『ベルリン、僕らの革命』が間もなく公開される。愛と友情の狭間で揺れる若者たちの姿を鮮烈に描いたこの作品のテーマは刺激的であり、挑発的でもある。世界中の映画祭で評判を呼んだ本作を引っさげてダニエル・ブリュールとハンス・ワインガルトナー監督が来日した。

不公平な社会への怒りをぶつける本作を撮るきっかけについて、ハンス・ワインガルトナー監督はこう語る。「社会の変革(=革命)を目指す若者と、現状を維持しようとする老人——この対立する二者の対話が現代では失われていると感じました。飼い慣らされているように沈黙している若者にメッセージを投げかけようと思ったのです」。

本作では手持ちカメラでの撮影が効果的に用いられている。これは、ドキュメンタリータッチの映像で観客にリアリティを与えようというハンス監督のねらいでもある。「手持ちカメラの存在はとても重要だった。何度でも取り直しができるし、若者を撮るので動きが大切だったからだ。なにしろ手軽だからクルーが小さすぎて街中でも気づかれず、むしろ本物のデモ隊に間違われたくらいだよ(笑)」。

そんなハンス監督の分身ともいえるヤンを演じたのは、監督とのコンビが2作目となるダニエル・ブリュールである。ダニエルは監督との仕事について「前作は2人ともそれぞれ監督・俳優のキャリアの始まりでした。次に2人でやるなら僕はコメディがいいと思ったけどハンスは政治的なものをやりたがっていました。監督の分身のような人物になりきるのは怖いし嫌だったのですが、話し合って2人を合わせたキャラクターを作り上げていきました」と本音を明かしてくれた。来年も再び一緒に仕事をする予定だという。

また、ヤンという役については「主人公は観客の共感を得てストーリーを引っぱる役なので、観客に好かれないといけません。『グッバイ、レーニン!』は母親への愛を描いていて共感を得やすかったのですが、今回のヤンの人柄を表現するのは難しかったです」と言うように複雑な内面を持つ人物を演じる上での苦労もあったようだ。そのヤンを中心とする男女3人の関係も気になるところだが、「実は僕も経験があるのでそれを元に演じました」と衝撃の(?)発言も飛び出した。「とてもひどく愚かなことですが、だからといってそれをする人を悪人と決めつけることはできないと思います。なぜなら行為と人間性は違うからです。それは観客の皆さんにもわかってもらえるはずです」。ちなみに紅一点のユールを演じたジュリア・ジェンチは『Sophie Scholl - Die letzten Tage』という作品で2005年のベルリン映画祭最優秀女優賞を獲得した。

「役者のメリットは色々な所へ行き、たくさんの人に会えることです。ゆっくり過ごしたいという思いはありますが、前よりは少なくなったかな」と言うダニエル・ブリュールの今後の活躍にも期待したい。ちなみにサントラの中には、俳優たちが選んだという劇中で使われていない曲も収録されているそうなのでこちらも必聴である。
《text:cinemacafe.net》
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