『ライフ・アクアティック』レビュー

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『ライフ・アクアティック』 メイン
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落ち目の海洋探検家ズィスーとその仲間たちの海の生活は、ヘンテコ生物を追いかけ、ライバルの海洋研究所に忍び込み、海賊に狙われ……と愉快でしっちゃかめっちゃか。短パン姿のウィリアム・デフォーのトッチャン坊やぶり、腹ボテのケイト・ブランシェットのヘンなしゃべり方、クレヨンタツノオトシゴ、ペイズリータコ、ジャガーザメなどヘンテコな空想生物たちなど、すべてがマンガチックで楽しい。

前作『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』同様、監督ウェス・アンダーソンはディテールへの気合がビシビシで、中でも一番は探索船ベラフォンテ号の断面セット。連なる部屋の断面を人が動き回る様は、ほとんど"「8時だョ!全員集合」のコント状態"である。父たるリーダー、ズィスーの一念発起で、擬似家族"チーム・ズィスー"が息を吹き返すのも前作同様のテーマ。その涙を一手に引き受けるのは、今回は脚本よりもビル・マーレイの名人芸。これがスゴい。


《text:Shiho Atsumi》
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