思わず心もうきうきしてくる 2005年幸せになれる春映画 vol.4 幸せのカタチ。シャルロットとイヴァンの場合

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映画界で有名なおしどりカップルといえば、スティーブン・スピルバーグ夫妻やトム・ハンクス夫妻、マドンナ&ガイ・リッチー、スーザン・サランドン&ティム・ロビンス、ジョニー・デップ&ヴァネッサ・パラディなどなど。現代フランス映画界を代表するカップルなら、シャルロット・ゲンズブールとイヴァン・アタルあたりでしょうか。

もちろん演じることが得意な人々なのだから、トム&ニコールやブラピ&ジェニファーのように、不仲説が囁かれても“私たちは仲良しよ”的ムードを装っておいて、突然離婚…などということもしばしば。でも、上に挙げたカップルは、本当に仲がいいんだろうなと思わせる何かがあります。それは、2人で一緒に行っているチャリティ活動だったり、政治運動だったり、スナップでの何気ない表情だったり。シャルロット&イヴァンの場合、仕事でのコラボレーションも息がぴったり合っていて、まさに若者のロール・モデルという感じ。

2001年発表の『僕の妻はシャルロット・ゲンズブール』はイヴァンが監督、シャルロットが主演の、夫婦(めおと)映画。まるで2人の生活そのものかと思えるほどリアルな夫婦像に、なんだかどっきりしてしまった人も多いのではないでしょうか。再び2人がコラボレートした新作『フレンチなしあわせのみつけ方』では、またもや夫婦を演じています。ところがその関係は、互いに他の人に惹かれてしまうという微妙なもの。夢物語だけではない極めて現実的な夫婦の姿をしっかり見つめた作品なのです。

脚本も自ら書いた監督イヴァンにしてみれば、あんないい女優が妻ならば、キャスティングしない手はないはず。起用の理由として「撮影中もずっと離れたくなかったんだ」と妻への熱い想いも明かしています。ただし、シャルロットのほうは、最初に脚本を読んだ時、少し不安に駆られたのだとか。「物語は彼の人生からインスピレーションを得ているのだから、彼の人生の一部でもある私が心配になっても当然でしょ」。それでも、妻として脚本執筆中のイヴァンを見守っていたせいか、出来ばえの見事な完成版を読み、納得。出演したということなのだそう。

この作品のエンディングを“幸せ”と思うかどうかは別として、作品を通してシャルロットとイヴァンが互いに敬意を抱いているのは一目瞭然。カップルにとって、愛ってとっても大事だけれど、カップルとしての幸せには相手への敬意も欠かせないものなのだろうな…。

text:June Makiguchi
《text:cinemacafe.net》
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