『デッドライン』タニット・チッタヌクン監督来日インタビュー

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『デッドライン』タニット・チッタヌクン監督
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『マッハ!』や『アタック・ナンバーハーフ』などのヒットで日本でも人気を得てきたタイ映画。そのタイから本格アクション映画がやって来る。東京国際ファンタスティック映画祭2005での先行上映に合わせて来日した『デッドライン』のタニット・チッタヌクン監督にタイの映画事情をうかがった。

『デッドライン』は、1997年にタイで実際に起こった通貨危機(バーツ急落)が背景に設定されている。
「タイで本当に起きている事件をもとに映画を作りたいと思っていたところ、“アクション大作を作って欲しい”という依頼がきました。当時タイの民間の間ではIMF(国際通貨基金)は悪役とされていたので、その反対派が出てきてもおかしくない状況でした。そこから私は“反政府の悪役と政府の正義の対立”というストーリーを想起しました」。
本格的なアクション描写が話題の本作だが、撮影は決して楽なものではなかったという。しかしながら、だからこそタイ映画ならではの個性を生かしたアクションを目指したそうだ。
「アクション映画の製作費は高く、ハリウッド大作並みの資金は得られません。でも観客はハリウッド並みの出来映えを期待します。だからあえて本作ではハリウッド路線ではなく、(実際の社会的背景をふまえた)リアリティのあるアクション映画に仕上げました」。

映画を専門的に勉強したわけではなく、もともと観るのが好きで撮り始めたというタニット監督。好きな映画監督にはジョン・ウー、スピルバーグ、コッポラ、スコセッシ…などを挙げてくれたが、もちろん香港アクション映画の影響も受けていると語る。
「現在のタイ映画界は、大学レベルで映画を学んだ卒業生がたくさんデビューしてきている時期で、機材や技術の変化によりショートフィルムやインディーズシーンも盛り上がりを見せています。言わば映画界の世代交代が起こっているわけで、今後は国際性のある作品を作っていかなければなりません。私は古いほうの世代に入りますが、若い世代には負けたくないのでもっとがんばらなければ!」。

そんな監督の次回作は香港と日本の共同製作によるオムニバスで、ホラー・ラブロマンスだという。「ラブロマンスは問題ないが、ホラーが難点です。なぜなら僕はオバケが大嫌いだから!」。そう怖がりながらも笑顔がとても可愛いタニット監督。タイ風味のアクションをぜひお試しあれ。
《text:cinemacafe.net》
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