『クラッシュ』レビュー

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『クラッシュ』 メイン
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本作は、黒人の青年、刑事、雑貨経営者、鍵屋、ある2組の夫婦……一見、何も繋がりのない人々に、実は接点が! という『ラブ・アクチュアリー』や『大停電の夜に』に共通する"人はどこかで繋がっている"をテーマにした作品です。ただ、この『クラッシュ』は、些細なきっかけで生まれる悲しい暴力の連鎖を全面に出している点で、他の作品とは一線を画しています。様々な人種が溢れる街、ロサンゼルスの36時間に起きる出来事──そこに詰まった痛みと愛にグッときます。同タイトルということもあって、つい、クローネンバーグ監督のちょっぴり(?)異常な『クラッシュ』を思い出してしまったけれど(笑)、本作は現代人の叫び声を描いたヒューマン・ドラマ。ぶつかり合いながらも人は触れ合いを求めているんだなと考えさせられました。


《text:Rie Shintani》
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