『涙そうそう』レビュー

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映画から名曲が生まれることはよくあることだが、その逆は意外と珍しい。この映画『涙そうそう』はBEGINの作った曲に森山良子が詞をのせ誕生した同名曲(2001年には夏川りみによってカバーされ大ヒット)をモチーフに作られた。沖縄の方言で「涙がとめどなく流れる、ポロポロ止まらない」という意味を持つタイトルからもどういう映画なのかは想像できると思うが、最近ちょっとしたブームになりつつある“泣きの映画”ジャンルに文句なくランクインする作品である。しかも“泣ける”と言うよりは“泣いてしまう”映画。

主人公は、沖縄に生まれ育った血のつながっていない2人の兄妹。何を差し置いても妹を守ろうとする兄・洋太郎、「兄ィニィ」と兄を頼りながらも微妙な感情の変化に戸惑う妹・カオル……と言うと、昔のメロドラマにありがちな兄妹の禁断の愛を想像してしまう人もいるかもしれないが、こちらは出口のない泥沼劇ではなく純粋な愛情がテーマ。変な期待してしまった方はあしからず(笑)。

とにかく、沖縄の海のように澄んだ美しい愛に“泣いてしまう”人は多いはず。自分にとっての“兄ィニィ”は誰なのか──どんな時も自分を見守ってくれる人の存在を気付かせてくれる映画でもある。もちろん、主題歌は「涙そうそう」!

《text:Rie Shintani》
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