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「家内工業なんですよ、この映画は」奥田瑛二、愛娘と『風の外側』初の舞台挨拶

山口県・下関を舞台に、夢を持てない在日朝鮮人の青年と、未来に希望を抱く少女の切ない青春ラブストーリー『風の外側』。奥田瑛二の監督第4作目にして、監督の愛娘・安藤サクラの映画主演デビュー作となった本作が12月22日(土)に公開初日を迎えた。満席となった会場を前に、奥田監督はじめ、サクラさん、佐々木崇雄、かたせ梨乃、綾戸智恵ほか共演者が舞台挨拶に登壇した。

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『風の外側』初日舞台挨拶にて
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山口県・下関を舞台に、夢を持てない在日朝鮮人の青年と、未来に希望を抱く少女の切ない青春ラブストーリー『風の外側』。奥田瑛二の監督第4作目にして、監督の愛娘・安藤サクラの映画主演デビュー作となった本作が12月22日(土)に公開初日を迎えた。満席となった会場を前に、奥田監督はじめ、サクラさん、佐々木崇雄、かたせ梨乃、綾戸智恵ほか共演者が舞台挨拶に登壇した。

「いまの時代は“夢”という大事なビタミンが足りていない少年少女がたくさんいます。いま一度夢を思い出し、真正面から考えようじゃないかという思いで、この映画を作りました」と作品に込めた想いを語った奥田監督。映画の舞台となった下関市には並々ならぬ想いがあり、11月には、閉館に追い込まれた同市唯一の映画館を守るべく、支配人となって新たに映画館「下関スカラ座 シアター・ゼロ」をオープンさせた。「自分がでリスクを背負ってでも、この映画館を運営することにしました。小倉の映画館では上映されないような映画を上映して、その映画を観るために下関に来てもらいたい。街に映画館が残ることになって大変嬉しい」と、新たなスタートに向けての意気込みを語ってくれた。

そんな監督の血を引き継ぎ、突然の主役抜擢にもかかわらず、裸体もいとわぬ堂々たる演技を見せつけたサクラさん。父からの演技指導について聞かれると「クランクイン4日前に役が決まり、その間の4日間はお互いに、親子だからってナメられないように必死だった。撮影地の下関に入ってからは、いい親子になれました」とふり返った。一方、サクラさんの恋の相手役を演じた佐々木さんは「監督には毎日怒られました。俳優として新人の僕にとっては一日一日が“奥田映画学校”でした」と、大変ながらも充実した様子を見せた。

「監督の力にビックリしました。私の心を覗かれているような感じで心地よく演じることが出来ました」と監督を絶賛するのは、本作で映画初出演を果たした綾戸さん。また、かたせさんも「俳優のときの奥田さんは、役に入り込んで取っつきにくく『この人とは絶対にお酒は飲みたくないなぁ』って感じですけど(笑)、監督のときは心が大きく包容力があるので、女性だけでなく男性も抱かれたいと思うはずですよ」と監督としての奥田さんに賞賛の声を贈った。

最後に、サクラさんから観客に向けて「私自身この映画で考えなければいけないことを考えながら演じました。同じように多くの人たちにこの映画を観てもらい、考えてもらいたいです」というメッセージが贈られ、和やかなムードの中で舞台挨拶は終了した。人生に必要な“夢”とは何かを考えさせてくれる『風の外側』は、新宿K’s cinemaほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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