“自転車バカ”遠藤雄弥「台本にない悔し涙が勝手にあふれてきました」

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『シャカリキ!』 遠藤雄弥 photo:Yoshio Kumagai
  • 『シャカリキ!』 遠藤雄弥 photo:Yoshio Kumagai
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累計売り上げが350万部を超える曽田正人による人気漫画を映画化した『シャカリキ!』。自転車に青春を懸ける若者たちの姿を描いた本作で、主人公の“自転車バカ”テルを演じた遠藤雄弥(D-BOYS)に話を聞いた。

ズラリと並んだ裸の若い男たちを風邪の監督が面接

映画化の知らせを受ける少し前から、ピストバイクと呼ばれる競輪用の自転車にハマッていたという遠藤さん。今回のオファーに「運命を感じた」と言う。
「最初に『D-BOYS』のメンバー10名ほどが集団で大野(伸介)監督の面接を受けたんです。監督が『体つきを見たい』とおっしゃられて、みんなで監督の前で脱ぎました。そのとき監督は風邪をひいてて、一室にズラリと並んだ裸の若い男たちを風邪の男が面接という、いま考えると変な画でしたね(笑)。テル役が決まったときは『やっぱり運命だったんだ! ということはこの映画はすごい作品になるに違いない』って勝手に思ってて(笑)。原作は男子が読んだら影響受けること間違いなしの熱い青春漫画で、これは僕らキャスト陣が文字通り“シャカリキ”にならないと成立しないな、と感じました」。

自転車のトレーニングは3か月以上に及んだが、遠藤さんは「楽しかった」とふり返る。
「先生に“自転車とは?”という部分から教わって、徐々にコースや公道を走るようになりました。ひたすら自転車に乗り続けたんですが、楽しくて仕方なかったです。ただ、普通の人は慣れるまで大変だと思いますよ。鈴木裕樹(ユタ役)と一緒にトレーニングしていたら『ケツが痛い!』ってすごい顔になってましたもん。普段はあんなにイケメンなのに…(笑)」。

「電車でブルース・ウィリスになりきってました(笑)」

テルは主人公でありながらセリフは決して多くない。かといっておとなしいタイプというわけでもなく、難しい役どころだ。監督からは「サルっぽく」と要求されたというが…
「監督の言う“サルっぽさ”というのは、人間が本来持ち合わせている動物らしさということなんです。『テルの行動力、瞬発力を動物的に表現してくれ』と。“難しいこと言うな、この人”って思いましたけど(笑)、おかげで真っ直ぐな芝居が出来たと思います。本能のままに、台本を無視して作ったシーンもかなりあります。テルが自転車を担ぎながら坂を上る場面は、現場に極限の“ライブ感”が漂ってましたね。あそこで悔し涙を流すんですが、台本にはそんなこと一言も書いてありませんでした。まさにあの瞬間に搾り出されたという感じで、僕自身あまり覚えてないんです」。

今回のテル役に限らず、役作りに入ると「日常生活が変わってしまう」と言うほど演じる役柄になりきってしまうという。
「周りから見たら相当変な奴だと思います(笑)。電車に乗っていてもどこかで役柄を演じているんですよ。自分の役だけでなく、普段映画を観てもすぐに登場人物に感情移入して影響されてしまうんです。『シン・シティ』という映画が大好きなんですが、あれを観たらブルース・ウィリスとミッキー・ローク、クライヴ・オーウェンになりきってました」。

では“素”の遠藤雄弥とテルは全く違う性格なのだろうか?
「負けず嫌いなところはそっくりですね。勝負となったら自分が勝つことしか考えてないというか…。でも、僕は周囲に気を遣ってしまうタイプなので、あのとことん“KY”な部分は似てないです。そこがうらやましくもありますね。だからこそ、この役を演じる上で、ものすごく空気を読めないんだけど、ひたむきで爽快感があって、どこか許せてしまうという部分を出したかったんです」。

今後について聞いてみると「かっこいい役がやりたい」、さらに「『D-BOYS』のメンバーだけで映画を作りたい」とも。これからどんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。

《photo:Yoshio Kumagai》

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