マイケル・セラ インタビュー 『JUNO』の恋人役が、今度は妄想系男子に!

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『スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団』マイケル・セラ
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イケメンでもクールでもなく、性格的にも好感が持てるタイプでもない。それでも、たくましすぎる想像力を駆使して非現実の世界を泳ぎ回る主人公の姿は、おめでたくもあるが、なぜか憎めない。近年“geek(ギーク)”、“nerd(ナード)”と呼ばれる、いわゆる“オタク世代”の男子の活躍を描く作品が次々と日本に上陸しているが、まもなく公開となる映画『スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団』はそうした世代を象徴する一作と言えるかもしれない。「1UP」、「CRUSH!」といった擬音文字が躍るゲームさながらの世界を戦い抜く主人公スコット・ピルグリムを演じるのは、『JUNO/ジュノ』でエレン・ペイジの恋人役を務めて注目を浴びたマイケル・セラ。来日を果たした彼に話を聞いた。

“嫌なヤツ”スコットに「ある意味、共感を覚えた」

原作はブライアン・リー・オマリーによる人気コミック。22歳のサエないバンドマンのスコットが、夢に見た女性との恋を成就させるために、7人の邪悪な元カレ軍団と戦いを繰り広げるという奇想天外な物語が展開する。マイケルは、原作について「読んですぐに気に入ったよ。視点がユニークでダイナミックな世界が広がっていた」と絶賛。一方で、自身が演じたスコットについてはこう語る。
「いろんな過ちを起こす、完全無欠とは到底言えないおバカな男だよ。まず彼の(交際中の彼女である)ナイブスに対する態度。彼女をちゃんと扱わずに、弄んでいるようなところもあるよね? あれが意図的なものであれ、単に子供っぽいだけにせよ、かなりの不快感を残すキャラクターなんだ。でも、僕自身、そう思いつつも、そういう“嫌なヤツ”って嫌いじゃないんだ。そういうやつほど面白かったりして、ある意味、共感を覚えたよ」。

ただ、大げさに描かれているとはいえ、スコットの弱さや二面性といった部分は、多かれ少なかれ全ての男子(!)が持っているものとも言える。彼を見ていて感じる気恥ずかしさは、ある意味、自分に向けられたもののようにも感じられるが…。
「映画が始まって5分でスコットの二面性が見えてくるよね。自信満々で自分の彼女について友達に話していたかと思えば、妹の前では小さな子供みたいで(笑)。その2つの面は薄〜いベールで区切られていて、ほんの紙一重の違いしかないんだ。そうしなくてはいられない繊細さ、仮面を被らずにいられない弱さって誰もが持っている部分だと思うよ」。

では当然のことながら、スコットと同じ22歳のマイケル自身にも同じようなところが?
「それは恋愛面でのこと? そうだなぁ…幸運なことに僕には思い当たることはないかな(笑)」。

冒頭でも述べたように、こうしたキャラクターを主人公にする傾向が近年多く見られるがマイケルの見解はというと…。
「ただ、コメディの歴史を紐解けば、そうしたキャラクターはたくさん見られるよ。ウディ・アレンの作品の主人公たちもそうだし、古くはチャップリンやマルクス兄弟でもね。最近では、ベン・スティラーが作り出すキャラクターもそうだね」。

繋がろうとしつつ、人を遠ざける“インターネットの世代”

だが、一方でこの映画にも反映されているような、ゲームやインターネットといった“バーチャル”な要素が自分たちの世代を象徴するものだという自覚も。
「やっぱり僕らの世代を語る上で、最も顕著なのはインターネットの存在だと思う。例えば、こないだある友達とランチに行ったんだけど、彼はランチの間中、ずっとBlackBerry (※欧米で広く使用されているスマートフォン)を触ってて、目の前にいるのに彼と話したのはごくわずかな時間だった。みんな『人と繋がりたい』って思ってそうしているのに、繋がっているようでいて、生身の人間と話をする時間よりも画面を見ている時間の方が長くなって、結果的に人を遠ざけるという皮肉なことになってるんだ。僕も一時期、そういう状態になってて、ヤバいと思っていまは意識的にパソコンや携帯を、必要以上に触らないようにしてるんだ。『ソーシャル・ネットワーク』という映画ができたとき、僕はてっきりFacebookによって引き起こされた現象や影響を描いた作品だと思ったよ。自分がしたことや趣味を書きこんで人と繋がろうとするけど、結果的にパソコンの前で過ごす時間が長くなって人との接触がなくなる——Facebookの世代がこれからどうなるかを映画で撮ったら面白いのにって思ったよ」。

実は彼自身、すでに監督、脚本、主演を兼ねた作品を手掛けた経験を持つ。これから撮ってみたいものは? と尋ねると「それがあれば、案外もう作り始めているかもね」とマイケル。たくまし過ぎる想像力を駆使して、新しい世代は何を作り出していくのか? これからの活躍が楽しみだ。

《photo / text:Naoki Kurozu》

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