世界最古の壁画を描くヘルツォーク新作について激論! 糸井重里も飛び入り参加

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『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』石川直樹(写真家)×港千尋(多摩美術大学・教授)トークショー
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世界最古と言われる3万2千年前の洞窟壁画の様子を捉えたドキュメンタリー映画『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』の試写会が3月1日(木)に都内で行われ、世界中の洞窟壁画を巡っている写真家の石川直樹と、多摩美術大学の教授であり、洞窟壁画についての著作もある写真家・港千尋によるトークセッションが行われた。

ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォークの最新作で、南仏のショーヴェ洞窟に3Dカメラが潜入。研究者たちの証言なども交えながら貴重な価値を持つ洞窟内の壁画をヴィヴィッドに描き出す。

同じフランス内で以前発見されたラスコーの洞窟壁画が、人間が出入りしたことでカビが生えるなどしたこともあり、フランス政府はこのショーヴェ洞窟への立ち入りを厳しく制限しており、カメラが入るのは稀。ヘルツォーク監督はは1日4時間の計6日間というスケジュールの中で撮影を敢行した。港教授は「監督が漏らす愚痴が、いかに撮影が大変だったかを物語っている」とその苦労を察した上で「94年に発見されて、動画として見るのに約20年かかったけど、その間に新たな発見もあり、決して無駄な歳月ではなかった。科学的、芸術的な事実を伝える使命を持って作られた映画です」と絶賛。監督に電話インタビューを行なった石川さんも「深いところでヘルツォークが壁画に共鳴しているのを感じました」とその感動を口にした。

写真家として映画、そして壁画から感じる部分は多々あったよう。「写真の面白いところは世界が止まっていること」と語る石川さんは、映画にも出てくる“ネガティブハンド”と呼ばれる、手を壁面において、そこに塗料を吹きかけることで手の形を浮かび上がらせるという技法について「写真の原型と言える」と言及。港教授は一見、一人の人物が描いたように見える動物の絵が、実は数千年の時を挟んで複数の人間の手により描き足されていることを明かし「そういうことを人類が出来たというところに感動しています」としみじみと語った。

この日は、コピーライターでエッセイストの糸井重里も観客として来場しており、質疑応答の際にマイクを向けられると「3万2千年前の芸術家たちに対する憧れと敬意を感じさせてもらい嬉しかったです」と笑顔で感想を語った。

映画にはショーヴェ壁画の付近で稼働している原子力発電所や、その余熱で運営されている娯楽施設の「ワニ園」なども映し出されており、港教授は「先に上映されたフランスでも賛否両論があったそうです」と明かし、石川さんも「ヘルツォークらしいですね」と今年で70歳を迎える巨匠の衰えることのない創作意欲や批判精神に舌を巻いていた。

『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』は3月3日(土)より全国にて3週間限定公開。
《text:cinemacafe.net》
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