監督の叱咤に御年86歳の“法王”、心が折れた? 「俳優を辞めようかと…」

最新ニュース

ローマ法王の休日
  • ローマ法王の休日
  • 『ローマ法王の休日』メイキング(ナンニ・モレッティ監督)
  • ローマ法王の休日
  • 『ローマ法王の休日』 -(C) Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinéma 2011
カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞歴をもつイタリアの巨匠ナンニ・モレッティ監督の最新作『ローマ法王の休日』が7月21日(土)より公開となる。ローマ法王の逃亡劇というユーモラスで斬新な映画の題材とは裏腹に、このほどモレッティ監督がご年配の枢機卿たちに叱咤を飛ばす、緊迫感漂う貴重なメイキング映像がシネマカフェだけに到着!

ローマ法王の死去という一大事を受け、新法王選出のためヴァチカンに集められた各国の枢機卿たち。選挙のゆくえを真剣に見守りながら、全員が心の中で「どうか私が選ばれませんように…」と祈りを捧げていたが、そんな願いも虚しく新法王に選ばれたのは、誰も予想だにしていなかったダークホース、メルヴィル。大勢の信者たちの前で演説をするという大仕事を控え、あまりのプレッシャーに耐えかねた彼は、何とローマの街に逃亡を図る!

“イタリアのウディ・アレン”と称される、癖のある人柄と作風、そしてナイスミドルな風貌で世界中に多くのファンをもつモレッティ監督。その作品はユーモアに富み、最後には温かい感動を生み出す良質なものばかりだが、その分演出のこだわりもハンパではない。今回届いたのは、問題の新たな法王が選ばれる、本作の一番の肝となるシーン。ピッコリを始め真っ赤なミトラ(聖職者が被る帽子)とポンチョを羽織った年配俳優たちが静かに並ぶ中、モレッティ監督の叫び声だけがスタジオにこだましている。イタリアが誇る大御所俳優ミシェル・ピッコリ(御年86歳)を始め、年配のベテラン俳優たちに一切臆することなく、まるで舞台演出のように大勢の役者たちを鼓舞していく監督。自身も俳優であり、本作でも法王の精神科医という役柄で出演しているが、実際に役者と同じ動きをしながら、システィーナ礼拝堂に見立てたセットの隅々まで行き渡るように叫び続ける姿は、映画監督というよりは軍隊を指揮しているかのようだ。

モレッティ監督はピッコリについて、「この映画の成功の鍵は、彼のキャスティングにあったと言っても過言ではない」と話す。「存在感、演技力は言うまでもないが、彼の素晴らしいところは、大ベテラン名優にして、柔軟であり、すぐに私たちのやり方に合わせてくれてたことだ」と賞賛を惜しまない。一方、当のピッコリは「過酷な撮影だった…。長年やってきた私が、もう俳優という仕事を辞めてしまおうかと思ったくらいだ」とすっかり心を折られ、ローマ法王と同様に気弱に…?

“生ける伝説”とまで言われる名優の俳優生命を絶たんとした、モレッティ監督の迫力の演出は、映画ファン垂涎ものの貴重な映像となっている。ぜひこちらの映像で、映画の舞台裏をぜひ覗いてみて。

『ローマ法王の休日』は7月21日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。

※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。

MOVIE GALLERY
http://www.cinemacafe.net/moviegallery
《text:cinemacafe.net》
今、あなたにオススメ
Recommended by

特集

page top