エイミー・アダムス インタビュー 今年最大の問題作『ザ・マスター』の“魔力”

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『ザ・マスター』エイミー・アダムス&ホアキン・フェニックス -(C) Getty Images
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  • 『ザ・マスター』エイミー・アダムス -(C)MMXII by Western Film Company LLC All Rights Reserved.
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  • 『ザ・マスター』エイミー・アダムス -(C) Getty Images
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ハリウッドきっての異端児ホアキン・フェニックスとオスカー俳優のフィリップ・シーモア・ホフマン、この才気あふれる2人の演技合戦に割って入れる俳優がハリウッドに何人いるだろうか…? 

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が放つ問題作『ザ・マスター』。本作で彼ら2人は激突するが、そこに堂々と立ち向かった女優が一人、エイミー・アダムスだ。これまで数多くの作品に出演してきた彼女が、「私がこれまでに演じてきたどんな役とも違うものだった」と語るそのキャラクターは、信仰宗教の教祖の妻。この何とも謎めいた役柄について、そしてホアキンとフィリップという誰もが怯んでしまう名優たちとの共演について、公開を目前に控えた今、たっぷりと語ってもらった。

物語の舞台は第二次世界大戦末期。アメリカで信者を増やしていった新興宗教団体「ザ・コーズ」のカリスマ教祖(フィリップ・シーモア)と、彼の右腕となり教団にのめり込んでいく一人の元兵士・フレディ(ホアキン)のドラマを描いたもの。トム・クルーズやジョン・トラボルタらも信者だと言われている新興宗教“サイエントロジー”にインスパイアされた作品として、製作当時から大きな話題と波紋を呼んでいる作品だ。

まずは、この“虎の穴”とも言える本作に出演しようと決意したきっかけはなんだったのか? 
「ポールが私に電話をしてくれたの。それで、会ってこの映画について話をしたのよ。私は、ポール・トーマス・アンダーソン(監督)の映画がものすごく好きなの。彼は、一緒に仕事をしてみたい監督のリストに長い間ずっとあった。だから、彼と会って話をするのは、とても…いいえ、私はただ彼の知恵を借りて、彼が話すところを聞いてみたかっただけなの」。

彼女にとってアンダーソン監督の存在は、“マスター”なのだろうか? そう思わせるほど、エイミーの眼はまっすぐでありながら上気していた。傑作と呼ばれる作品にはすべからく“魔力”や人の心を惹きつける“吸引力”が宿っていると言われるが、真に役者自身が製作前からその魔力に吸い寄せられて作り上げられた作品というのは、滅多に生まれるものではない。

そして、その“魔力”の最大の要素となっているのが、ホアキンとフィリップ・シーモアという2人の名優の存在だろう。エイミーは彼らとの共演をこうふり返る。
「彼らは映画の中で本当に素晴らしいかったわ! 特に、ホアキンは信じられなくくらいだった。彼はすごく役にのめり込んでいたわ。私は彼と一緒に仕事をするのはこれで2度目だけど、前回とはまったく違う経験だった。彼はとても一生懸命で、そういうことができる彼の能力をとても尊敬しているの。ああいう役づくりのやり方を居心地良くやることは私にはできない。だからこそ、そういうことができるホアキンを尊敬しているの」。

そう絶賛するが、劇中ではそんな彼らが演じた男たちの手綱をしっかりと握り操っているエイミー。教祖の妻・ペギーという役柄を演じた彼女は、ミステリアスで、厳しく、そしてある種、常軌を逸している男たちよりも恐ろしい…。
「ペギーは、ほとんど“番犬”のような感じであの教団にいるの。彼女は、教祖・ランカスターの守護者なの。そして、彼女の家族の保護者でもある。だから、優しくて感じ良く見えるランカスターとの一番最初の会話のときから、彼女は、彼に自分が何者なのか、意図が何なのか問いただそうとしているのを知っていた。あのキャラクターをそういう風に演じることができたのは本当に嬉しかったわ。私にとってペギーは本当にミステリーなの。だから、そのミステリーを解くことができたのは、とてもエキサイティングな経験だった」。

本作では、教団の番犬であり母でもあるペギー。そしてエイミー自身も家に帰れば1児の母であり、それが役づくりに大きな影響を与えたと続けて明かす。
「家族を守るための激しさも理解できるるようになったの。ペギーは、彼女の夫や彼の教団を守っているだけじゃなく、彼女のライフスタイルや家族も守っているの。多くの女性が共感できる部分だと思うわ」。

最後に、本作の見どころについて聞いてみると「そうね…映画のビジュアル面を楽しんでもらいたいわ。とても豊かで、観ていて、まるであの時代に連れ戻されたかのように感じるわ。映画のテクスチャーが本当に美しいの。そして、何よりもホアキンとフィリップの演技を楽しんでもらいたい! それから、この映画に出演してもっとも私が好きなことは、映画を観た人々と作品について話をして、ほかの人々のいろいろな見方を聞くことなの」。

そう、この『ザ・マスター』という作品が辿りつく結末は、観る者によって様々な答えが浮かび上がる。どんなものかは、あなた次第である。そして、この問題作の波紋が日本でどんな広がりを見せるのか見届けたい。
《text:cinemacafe.net》

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