ラシダ・ジョーンズ インタビュー【前編】 自分の中の“セレステ”な部分

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  • 『セレステ∞ジェシー』 -(C) C & J Forever, LLC All rights reserved.
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アメリカでわずか4館から上映をスタートし、やがて口コミによって評判となり上映劇場を586館にまで拡大させた話題の作品が、いよいよ日本にやって来た。全米中の女性の共感を呼び、新たなるラブストーリーの傑作との呼び声も高い『セレステ∞ジェシー』だ。本作の脚本を共同執筆し、主演のセレステを演じているのが、女優生活16年目を迎えるラシダ・ジョーンズ。公開前に初来日を果たしたラシダに、映画について、そして彼女自身について聞いた。

【前編】

日本では、まだそれほど知られていないラシダだが、実はアメリカでは絶大な人気を誇るセレブリティ。父親はアメリカ音楽界の伝説的人物のクインシー・ジョーンズ。だが、彼女の活躍ぶりを見れば、決して親の七光りと評することはできないだろう。TVシリーズ「ボストン・パブリック」や「ジ・オフィス」、映画『ソーシャル・ネットワーク』『ザ・マペッツ』などに出演。

さらに女優だけでなく、ミュージシャン、モデルとしても活躍し、「People」誌では「世界で最も美しい女性」部門に3回、「Harper's BAZAAR」誌では「アメリカのベスト・ドレッサー」部門にも選出されたこともある実力と存在感の持ち主だ。本作でも、父譲りの想像力、ハーバード大学で培った知性、生まれ持ったユーモアと才能で、『セレステ∞ジェシー』を成功に導いた。

主人公はノリも生活もぴったりのパーフェクトなカップルながら、離婚を決意するセレステとジェシー。きちんとした服もなく、銀行に口座すらない貧乏アーティストのジェシーが父親では「子どもが生まれたら可愛そう」と言う理由で、親友に戻ることを決意するセレステは、メディア・コンサルティング会社を経営する敏腕キャリア・ウーマン。自分のライフスタイルに自信を持って生きてきた女性で、頑固で融通が利かないが、自分に似た部分を持っているとラシダは言う。
「セレステ的な部分が私の中に少しあって、私らしい要素がセレステの中にものすごくたくさんあるのよ。私はいつもセレステのようなわけじゃないけれど、セレステのようになるときは、本当にあんな感じ。自分がこんなだなんて信じられないときもあるわよ(笑)」。

例を挙げてもらうと、こんなエピソードが。
「私の住む地域では、庭の落ち葉を風で集める機械に、ガソリンを使うのは環境保護のため違法なの。でも使っている人が多いから、私は一軒一軒回って『ガソリンを使った機械の使用は法律で禁止されているのをご存知ですか? 罰金を取られますよ』って伝えるの。(本作の脚本を)共同執筆したウィル・マコーマックは、このことをからかって笑うんだけど(笑)」。

“これが私の人生なのだ”と知る瞬間が、子どもから大人に成長するとき

一歩間違えば、観客にとってセレステは嫌な人間に映ったはずだが、本作ではとても魅力的に描かれている。そんなキャラクター設定も、作品を成功に導いた理由の一つだ。
「撮影に入る前、彼女を嫌われ者にしないようにと思ったの。だって、もし観客に嫌われてしまったら、彼女の辿る心の旅に同行してもらえなくなってしまうから。そのためにも、ジェシーとの関係をチャーミングにしようという話になったの。例え、彼女が偉そうにふるまっていても、ジェシーに対しては敬意を払っているというように。そして、何よりも粋なユーモアのセンスを持たせたかった。こういったことが、例えその人物が人をイラつかせる好ましくない一面を持っていても、それだけが彼女(彼)の全てではないと感じさせるのだと思うわ。セレステには、ほかの誰もがそうであるように、良い面と悪い面があるのよ。そこを大切に描きたかったの」。

そんなセレステは始め、何でもコントロールできると思っている節がある。だが本作では、辛い経験を通して、世の中には思い通りにいかないこともあるのだと彼女が悟り、変化していく様子が見事に描写されていく。
「私は、彼女ほどドラマティックにそのことを学ばなかったけれど、ここに描かれた変化は完全に私の人生の一部なの。あることが起きて、これが私の人生なんだと知る瞬間がある。それを認識するときが、子どもから大人に成長するときなんだと思うの。人は全てをコントロールすることはできない。できることといえば、自分に何か起きたときに、その状況に自分らしく反応するということぐらい。それを知ることは辛いことだし、始めは受け入れがたい。でも、誰もが経験してきたし、乗り越えられること。アメリカでは、良い仕事をして、一生懸命努力をして、良き隣人であろうと努めれば、思いは叶うと教えられるけれど、それは残念ながら真実ではないのよ(笑)」。

ラシダ・ジョーンズ インタビュー【後編】 父が後押ししてくれた、脚本家への夢(coming soon…)
《text:June Makiguchi》

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