【インタビュー】永山絢斗×柳楽優弥 “男のカッコいい”は「色気」にあり?

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永山絢斗×柳楽優弥『クローズEXPLODE』/Photo:Naoki Kurozu
  • 永山絢斗×柳楽優弥『クローズEXPLODE』/Photo:Naoki Kurozu
  • 柳楽優弥『クローズEXPLODE』/Photo:Naoki Kurozu
  • 『クローズEXPLODE』 -(C)2014 高橋ヒロシ/「クローズEXPLODE」製作委員会
  • 永山絢斗『クローズEXPLODE』/Photo:Naoki Kurozu
  • 『クローズEXPLODE』 -(C)2014 高橋ヒロシ/「クローズEXPLODE」製作委員会
  • 柳楽優弥『クローズEXPLODE』/Photo:Naoki Kurozu
  • 『クローズEXPLODE』 -(C)2014 高橋ヒロシ/「クローズEXPLODE」製作委員会
  • 永山絢斗×柳楽優弥『クローズEXPLODE』/Photo:Naoki Kurozu
穏やかで、楽しいひと時となってしまった…。

いや、インタビューの時間であることを思えば素晴らしいことなのだが、眼光鋭い不良たちが拳と拳を交えて勢力争いをし、ひとたび目が合えば「見てんじゃねえよ!」を応酬する『クローズEXPLODE』の世界とはあまりにもかけ離れた和やかムード。それが役者の力と言えばそれまでだが、実はこの2人、以前から“仲良し”なのだ。永山絢斗と柳楽優弥の出会いは、3年ほど前に遡るという。

「ある時ふと、“俳優を捜そう!”と思ってバーをハシゴしたんです(笑)。その中の1軒に絢斗と新井浩文さんがいて、以来仲良くさせてもらっています」と柳楽さん。隣にいる永山さんも「もう3年くらい前だよね」と微笑み、待望の共演であることを明かすが、にもかかわらず撮影中は互いに距離を取っていたそうだ。

「対立している役だから…。それまではあんなに一緒に飲みに行っていたのに、逆に飲みに行けなくて残念」とつぶやく柳楽さんが演じるのは、鈴蘭高校の最大派閥を率いるリーダー・強羅徹。“頂上(てっぺん)”に最も近い男として、勢力争いの一角を担う。したがって、「撮影中は(派閥仲間を演じる)KENZOさん、柿澤勇人くんの3人で、よく食事とか行っていました」だそう。

一方の永山さんが演じるのは、鈴蘭高校と対立する黒咲工業高校の元No.2・藤原一。しかも、過剰な暴力行為で少年院送りとなった身だけに、母校の面々とも因縁がある。孤独なアウトサイダーと化すため、「『絢斗はみんなとご飯に行ったりするな』と豊田(利晃)監督に言われていました」とふり返る。「なので、役作りとは言え寂しくて。1人で公園のベンチに座っていたりもしました(笑)」。

他キャストとの交流禁止令以外にも、今回が2度目のタッグとなる豊田監督の力を撮影現場で感じることが多々あったという永山さん。「豊田さんがいて、豊田さんが選んだスタッフさんたちがいて。気持ちがピシッとなりましたし、だからこそ変に悪い計算をすることもなく、ちゃんと藤原として立つことができていたかなと思っています」。

「“オメエら、そこで生きろよ”って感じでね」と柳楽さんも同調する。「“オレらはここにいるけど、いるなんて意識したらぶっとばすぞ!”って。そんな印象を勝手に受けただけなんですけど(笑)、一気にスイッチが入りました。セットの迫力もすごかったですしね。あそこに立ったら、誰でも不良になりそう」。

荒廃著しい鈴蘭高校のロケセットは、柳楽さんの言う通りさすがの迫力。その中で繰り広げられる拳の交わり合いもまた目を見張る迫力だが、「監督が聞いてくるんです。『何をしたい? どうしたい?』って」と思わず苦笑する柳楽さん。

「『どうやって攻撃したい?』ってね」と笑みをもらす永山さんは、旧友との対決シーンで驚愕の体験をしたそうだ。「『一発勝負で(カメラを)回すから、好きに戦って。怪我だけはしないようにね』と言われて。しかも、カメラのレールが30mくらい敷かれていたんです。本当は7手くらいで終わる段取りだったんですけど…ものすごく長いこと戦いました」。

「30mって、なかなかないよね!」と仰け反る柳楽さんは、絶対的な強さを誇る強羅を演じる際、台本にある1行に戸惑った。「“強羅のオーラ”って書いてあって(笑)。確かにオーラなんて事細かく説明するものじゃないかもしれないけど、“任せた”って言われた気がして悩みました」。

だが、その不安を一蹴するかのように、永山さんが柳楽さんに向かって言う。「でも、オーラ出てたよ。エレベーターでたまたま乗り合わせたときですら感じたもん(笑)」。この一言に対し、柳楽さん。「でもさ、藤原だってすごいよね。台本には“藤原のオーラ”とは書いてないのに、どうしてあそこまで雰囲気を出せたの? 本当にすごい」。

確かに、登場人物たちは全員雰囲気たっぷりで、柳楽さんが「時代はワルメンです!」と高らかに宣言するのも頷けるほどカッコいい。ただし、完成した作品を観た直後、柳楽さんはこう言われたそうだ。「絢斗に言われたんです。『強羅は女性受けしないね』って…」。

このコメントを思い出してしょんぼりする柳楽さんを前に、永山さんはちょっと楽しそうに弁明する。「いや、男が見てカッコいいって思う男だろうなって(笑)」。

では、男の目から見てカッコいい男とは? 男のカッコよさとは何だろうか。「難しいことを聞きますね…」と怯みつつも永山さんが続ける。「“この人、色っぽいな”と思える男ってカッコいいですよね。この仕事に限らず色気は大切だと思うし、逆に言うと、“この人、何だかカッコいいな”と思えるときは大抵その人に色気がある。そういったものをどうやったら磨いていけるのかなっていうのは、ずっと考えています。でも、そんな簡単なものでもないし、見つからない。見つからないことだらけの中、定まらない表現みたいなものをずっと捜し続けるのがカッコよさを追求するってことかなと思っています」。

隣で頷く柳楽さんは、「年齢を重ねて増すカッコよさに惹かれますね」と口を開く。「役者の先輩を見ていると、人生の経験やキャリアが色っぽさになるんだなあって。なので、“がんばろっと”って思いますね(笑)。この間、40歳を迎える先輩に『男は40歳からって言いますよね』って軽い気持ちで言ったら、『30歳になるときには“男は30歳から”って言われるよな』って。でも、50歳の先輩は『男は50歳からだよ』って言うし。要するに、年齢を重ねることでどんどん魅力的になっていける人の力は強いんだろうなって思います」。

ただし、その“色っぽさ”はちょうど1歳違いの盟友にも感じるものだという。「絢斗と一緒に仕事をして、本当に色っぽいなって思ったんです。カメラに撮られるときのふとした角度とか、芝居をしているときに見せる表情とか。絢斗はきっとそんなこと気にしてないんでしょうけど、男の色っぽさをすごく感じる。なので、羨ましいんですよね。きっといろんなカッコいい男の人を間近で見てきて、今の絢斗があるのかなあって」。

永山さんが柳楽さんに向ける眼差しの中にも、同様の敬意と羨望がある。「優弥のことは会う前から知っていたし、会ってからも楽しいし、いい意味でバカだなあって思っていたんですけど(笑)、改めて感じたのは現場に入ったときの人の変わり様。集中力の高さや向き合い方に、うわあ~と思いました。もう、天才だから。ずるいなあって思います」。

また共演したい? と訊くと、2人とも力強い口調で「もちろん!」。終始見せていた笑顔が一層明るく輝いた。
《text:Hikaru Watanabe/photo:Naoki Kurozu》

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