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井上雄彦、ガウディと“会話”しながら約40作品を描き下ろし!

「SLAM DUNK(スラムダンク)」「バガボンド」の漫画家・井上雄彦が7月11日(金)、スペインを代表する建築家・ガウディの人生や世界観を描き下ろした「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」の…

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井上雄彦/「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」内覧会
井上雄彦/「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」内覧会
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「SLAM DUNK(スラムダンク)」「バガボンド」の漫画家・井上雄彦が7月11日(金)、スペインを代表する建築家・ガウディの人生や世界観を描き下ろした「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」の開幕を前に内覧会に来場し、作品について語った。

井上さんはガウディの建築およびその人生に魅せられ、2011年にスペインのガウディ建築、その人生の軌跡を巡り“創作ノート”としてまとめた「PEPITA井上雄彦MEETSガウディ」を発表。そうした縁もあって、昨年12月には「日本スペイン交流400周年」の親善大使に就任したが、この400年記念行事の掉尾を飾る一大イベントとして、今回の展示会が開催されることに。

井上さんは4月よりスペイン・バルセロナに拠点を移し、いまなお建造中のガウディの代表作「サグラダ・ファミリア(聖家族教会)」のすぐそばのアパートに暮らし、同じくガウディ建築の「カサ・ミラ」内の一室をアトリエとして創作に励んだ。

井上さんは、今回の展示のために約40点の作品を描き下ろしたが、その中には井上さん自身が紙漉きから参加して製作した世界最大級の巨大な1枚の和紙に墨で描いた作品も。加えて、貴重なガウディの手による建築図面やイメージが、ガウディが手がけた家具なども模型などと併せて展示される。

展示はプロジェクションマッピングを使用した映像に始まり、少年時代や建築家として活動を始めた初期の頃について、カサ・ミラ、グエル公園、カサ・バトリョといった主要作品について、そしてガウディが晩年を捧げたサグラダ・ファミリアについての3章に分かれている。

井上さんは、足を患っていた少年時代や、ガウディを支えたパトロンの存在、サグラダ・ファミリアに己を捧げたガウディの心情などを漫画のように物語性を持たせながら描写。写真嫌いで知られ、あまり多くの姿が写真として残っていないガウディの人生を独特のタッチと言葉で浮かび上がらせていく。

この日の朝まで手を動かしていたという井上さん。「ガウディを勉強して、いろいろ感じる中であれもこれも表現したいと思いましたが結局、自分が一番大事に思っていること、そしてガウディもきっとそういうところがあったんじゃないか? というところ――僕とガウディに重なる部分、共通項があるとすればここじゃないかというところを描いたと思います」と語る。

2人の共通項とは何か? バルセロナ滞在中に行われた記者会見では「完成を急がないところ(笑)」とユーモアたっぷりに語っていた井上さん。改めて同じ問いをぶつけられると、「現場に立たないと分からないというところ」と語る。

ほとんどの作品はアトリエで描かれたが「この空間にそれが搬入されて、どう見えるか? 人がどう歩くのか? どういう受け取り方をするか? そこで見えてくるものはものすごく多い。やはり現場に立たないと分からないし、そこでどんどん変えていく。それはガウディもしていた気がします」と語った。

ガウディの何に惹かれたのか? という点について「最初に建築を見たときのインパクトが強かったですが、その奥にあるものは何だろう? とガウディという人をもっと見てみたいと思った」と語る井上さん。

今回の創作を通じて手にしたものを問うと、和紙に絵を描くにあたり、約1時間にもわたって墨をするという作業が必要だったことに触れ、「現代の時間の流れからすると、1時間も墨をするというのは面倒くさいことですが、今回、墨をすることでことで“実践”と“実践”の間にある時間というのがものすごく大事なものだと学びました。自分と向き合う時間になり、余計なものが落ちていき、すごくいい状態で絵に向かえるんです。そして、道具というのは使ったらきちんと片づけないといけないものですが、そういう実践の前後の時間もすごく大事になってくるし、そういう時間を大切にしていると、実践が特別なことではなくなり、“波”ができずに(一連の創作活動が)繋がってくるんです。こういう機会をもらえて、良かったと思います」と晴れやかな表情で語っていた。

「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」は森アーツセンターギャラリーにて7月12日(土)より開催。
《シネマカフェ編集部》

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