連続放火事件の容疑者の家宅捜索で、一人の少女が発見される。少女はある時からの記憶がなく、保護された後も固く心を閉ざしていた。一方、警察には少女の母親が名乗り出るが……。社会を揺るがす事件に天才心理学者・成海朔（山下智久）が向き合い、解決に導いていく。この事件にとって、真の解決とは何か。「本当の幸せ」とは一体何なのか。現代社会の深い闇に迫るヒューマンサスペンスだ。
［あらすじ］連続放火事件の容疑者として、八神圭佑（船越英一郎）が警察に現行犯逮捕された。八神は耳が聞こえず、手話も使わず、完全黙秘を貫いて取り調べは難航した。事件の担当になった新米刑事・安孫子賢人（浅利陽介）は、八神の自宅へ家宅捜索に向かい、一人暮らしのはずの家で一人の少女を見つける。「この子は一体誰なんだ？」八神に妻子はいない。身元も一切わからず、近所の人も誰も少女の存在を知らなかった。果たして、八神と少女の関係は？ 保護した少女は外の世界に怯えて心を閉ざし、何も話さない。そこで賢人は自分の姉・美織（木村文乃）の知人である心理学者に捜査協力を求めることに。その人物とは、心理学のスペシャリストで、櫻川大学文学部心理学科准教授・成海朔（山下智久）。成海は、少女の入院している櫻川大学病院の小児科医である姉のかつての恋人でもあった。
部屋で発見された少女はある時からの記憶が失われていた。成海は捜査協力よりも純粋に研究対象として少女に興味を抱き、病室に通うようになる。少女（渡邉このみ）は少しずつ成海にだけ心を開いていく。少女は「菜央」と名乗り、絵を描くのが好きでスケッチブックと絵の具を与えると、ずっと絵を描いていた。好きな色は「白」、嫌いな色は「赤」。そのことに何か意味があるのではないかと成海は考えた。菜央の記憶にはあの部屋で八神と暮らした時間の記憶しかない。その記憶は決して辛いものではなく、菜央は八神がいまどうしているのか心配な様子も見せた。成海は次第に人として菜央の本当の笑顔が見たいと思うようになっていた。一方で、成海による連続放火犯のプロファイリングから、連続放火事件は真犯人が見つかった。しかし、それでもなお黙秘を続けている八神の真意は、警察も成海も知ることができないままだった。
そんな時、警察に「自分が少女の母親だ」と名乗る女性が現れる。女性の名は瀬田亜唯子（星野真里）。単身赴任中の瀬田（中村靖日）と幼い息子・大志との3人家族で、病気がちな大志の通院のために櫻川大学病院に通院していた。捜索願いを出さなかった理由について、亜唯子は衝撃的なことを告白。なんと菜央には「戸籍がない」。1人目の夫はDVがひどく、逃げ出したものの接触したくないということから離婚が成立していなかった。そのうち2人目の夫である紺野（木本武宏）と交際するが籍は入れられず、事実婚のまま菜央が生まれ、最初の夫の戸籍に入れたくないため出生届けを出さなかったという。紺野が経営していた店の従業員だった八神は、そんな菜央を可愛がっており、菜央も懐いていた。しかしある日突然、八神は菜央を連れて失踪したのだった。果たして、成海は固く閉ざされた菜央の心を解きほぐすことができるのか？ 事件の裏に隠された仰天の真実とは!?
■『なぜ少女は記憶を失わなければならなかったのか？～心の科学者・成海朔の挑戦～』
2014年10月1日（水）21:00～22:54（日本テレビ系）
【出演】山下智久、木村文乃、浅利陽介、渡邉このみ、波岡一喜、塚地武雅（ドランクドラゴン）、木本武宏（TKO）、中村靖日、星野真里、船越英一郎
【番組ナビゲーター】笑福亭鶴瓶、中居正広
関連リンク
山下智久、高校時代は「宿題をやらず怒られた」『近キョリ恋愛』劇中衣装で小松菜奈と学園祭にサプライズ登場
【インタビュー】映画『近キョリ恋愛』ヒロイン役・小松菜奈、山下智久とのキスは「ピュアなキス」!?
