賞レース混戦!カンバーバッチ&エディ・レッドメインらが挑む実在の天才たち

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『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』-(C) 2014 BBP IMITATION, LLC/『博士と彼女のセオリー』 (c)UNIVERSAL PICTURES
  • 『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』-(C) 2014 BBP IMITATION, LLC/『博士と彼女のセオリー』 (c)UNIVERSAL PICTURES
  • 『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』-(C) 2014 BBP IMITATION, LLC
  • ベネディクト・カンバーバッチ主演『The Imitation Game』(原題)Jack English (C)Black Bear Pictures
  • 『博士と彼女のセオリー』 (c)UNIVERSAL PICTURES
  • エディ・レッドメイン/『博士と彼女のセオリー』 (c)UNIVERSAL PICTURES
  • エディ・レッドメイン&フェリシティ・ジョーンズ&スティーヴン・ホーキング博士/『博士と彼女のセオリー』ロンドン・プレミア (c)UNIVERSAL PICTURES
  • ベネディクト・カンバーバッチ主演『The Imitation Game』(原題)Jack English (C)Black Bear Pictures
  • ベネディクト・カンバーバッチ-(C) Getty Images
日本時間1月12日に行われる第72回ゴールデン・グローブ賞授賞式を皮切りに、いよいよ本格化する賞レース。特に「主演男優賞」を始めとする主要部門は、代名詞となる大ヒット作を擁し世界的ブレイクを果たした英国俳優や、ハリウッドを次に背負って立つ者、従来のイメージとはガラリと異なるキャラクターに挑んだ者たちがひしめき合い、混戦模様となりそう。

しかも、彼らの多くが、実在の人物、とりわけある分野における“天才”といわれる人物を演じているのが、大きな特徴だ。その“天才”たちに注目した。

■エディ・レッドメイン&ベネディクト・カンバーバッチ、2大英国俳優で“理系”対決

まずは、『レ・ミゼラブル』のマリウス役で日本でもファンを増やしたエディ・レッドメインが、“車椅子の天才”と称される物理学者スティーヴン・ホーキング博士を演じる『博士と彼女のセオリー』(3月13日公開)。

その著書「ホーキング、宇宙を語るービッグバンからブラックホールまで」は世界1,000万部を売り上げ、現代宇宙論に多大なる影響を与えた。本作は、学生時代にホーキング博士と出会い、献身的に彼を支え続けた女性の自伝を基に映画化。難病を抱えながら、現在も精力的に研究と講演を続けている博士の知られざる半生と、フェリシティ・ジョーンズが演じた妻ジェーンとの25年間におよぶ、ふたりの愛の“セオリー”を描き出していく。

エディは、21歳で余命2年の宣告を受けてから、徐々に病が進行していくホーキング博士を熱演。萎縮していく体と、その一方で、むしろ豊かなほどに表情を形作っていく瞳や眉の動きまでそっくりに演じてみせ、博士自身から太鼓判を押されたほど。電動車椅子に乗り、音声装置を介して会話をするその姿は、まさに博士の生き写しのようにも見えてくる。

本作でエディは、第68回英国アカデミー賞(BAFTA)、ゴールデン・グローブ賞など「主演男優賞」、フェリシティも同じく「主演女優賞」の候補となっており、第87回アカデミー賞においても有力候補と目されている。

また、同じ天才でも、「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチは、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(3月公開)で第2次世界大戦中にナチスドイツの暗号<エニグマ>を解読した数学者に扮した。実は彼も、かつてBBCのTV映画でホーキング博士を熱演したことがある。

本作で演じた天才数学者アラン・チューリングは、大戦下、史上最強といわれた暗号機<エニグマ>を解読、やがては戦争を終結させ、1,400万人もの命を救ったとされる人物。彼が暗号解読の中で見つけた概念は、現代の必需品コンピュータの礎ともなる世紀の創造だった。だが、その後、アランはある秘密によって悲運な運命を辿ることになってしまうのだ。

カンバーバッチは、人付き合いがやや苦手なこの天才役もハマり役となり、共に暗号解読に挑んだキーラ・ナイトレイら仲間たちとの関係は、単なる伝記映画とは一線を画すヒューマン・ドラマともなっている。『それでも夜は明ける』などを送り出した“アカデミー賞直結”とされるトロント国際映画祭「観客賞」を受賞しており、カンバーバッチも英国アカデミー賞など「主演男優賞」に軒並みノミネート、アカデミー賞ノミネートも確実視されている。


■アーティスト&レスラー&スナイパー…心を揺さぶる各界の“天才”の半生

一方、ウソのようなホントの夫婦の出来事を鬼才ティム・バートン監督が映画化した『ビッグ・アイズ』(1月23日公開)には、“画家”の天才が登場。60年代のポップ・アート界に一大ブームを巻き起こし、アニメ「パワーパフガールズ」などやバートン監督自身の作風にも大きな影響を与えた、大きな瞳の子どもたちの絵“ビッグ・アイズ”。

内気で口下手な妻マーガレットを演じたエイミー・アダムス、口八丁手八丁でやけに人に好かれる“人たらし”の夫ウォルターを演じたクリストフ・ヴァルツは、そろってゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディ部門「主演女優賞」「主演男優賞」にノミネートされている。

さらに、スティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロと、3人の人気実力俳優で描くのはレスリングを取り上げた『フォックスキャッチャー』(2月14日公開)。コメディのイメージが強いカレルが、笑顔を封印。付け鼻を付けて臨んだ五輪強化チーム“フォックスキャッチャー”代表の大富豪デュポンは、登場した瞬間から圧倒的な存在感を見せる。

本作で、揃って金メダリストでありながら正反対な性格である“天才兄弟”マーク&デイヴ・シュルツを演じるのが、チャニングとマーク。チャニングは『マジック・マイク』のときとはまた違う“レスラー”らしい筋肉を付け、渾身で本作に挑んだ。また、マークも本人激似の役作りを見せており、そんな兄弟のトレーニングシーンには異様な雰囲気さえ漂っている。

ベネット・ミラー監督がカンヌ国際映画祭「監督賞」を受賞している本作では、ゴールデン・グローブ賞「主演男優賞」(ドラマ部門)にスティーヴ、「助演男優賞」にマークがノミネート。オスカーではスティーヴとチャニングで「主演男優賞」Wノミネートの可能性もあるという。

そして、全米で12月25日クリスマスに公開され、がぜん注目を集めているのが、ブラッドリー・クーパーが実在の天才“狙撃手”クリス・カイル役で主演した、クリント・イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』(2月21日公開)だ。

12月に発表されたナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で、イーストウッドは「監督賞」に輝き、「作品賞トップ10」にも選出。新年早々、アカデミー賞の行方を占う米製作者組合(PGA)賞、さらに米脚本家組合(WGA)賞「脚色賞」にもノミネートされ、ここへきて台風の目となりそうな勢い。

製作も務めたブラッドリーは、実在した海軍特殊部隊ネイビー・シールズを演じるため、厳密な食事制限とトレーニングで約18kgも体重を増加させて体を作り、仲間からは“レジェンド”、イラク側からは“悪魔”と称された役柄に真摯に挑んでいる。

いずれも、実話に基づく“天才”たちの物語には、人としての愛と喜びのみならず、その才能ゆえの苦悩と葛藤を抱えた数奇な運命が描かれ、見応え十分。果たして、この中から栄えある栄冠を手にする者はいるのか、今後の動向に注目していて。
《text:cinemacafe.net》

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