【ディズニーが描く現代女子なプリンセス vol,1】「浮気されたシンデレラ」

最新ニュース

片方の靴を置いていくかどうか悩む…シンデレラ/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 片方の靴を置いていくかどうか悩む…シンデレラ/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 『イントゥ・ザ・ウッズ』ポスタービジュアル -(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 「赤ずきん」のオオカミを演じるジョニー・デップ/『イントゥ・ザ・ウッズ』 (C)2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 3年ぶりの来日が決定した、メリル・ストリープ/『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
  • 『イントゥ・ザ・ウッズ』-(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
女の子なら誰しも一度は、おとぎ話に登場する美しいプリンセスたちに憧れた経験を持ったことがあるはず。“シンデレラストーリー”なる言葉が生まれたことからも分かるように、中でも代表として頻繁に用いられるのが、「シンデレラ」です。 それまでひっそりと、地味に質素に暮らしていた普通の女の子が、王子様と出会ったことで「一瞬にして最高の幸福を手にする」という、シンデレラのようにドラマティックな人生を今も夢見る現代(いまどき)女子は少なくありません。

でも“シンデレラが幸せだ”といったい誰が決めたのでしょうか。「めでたしめでたし」という終わりの言葉は、決してシンデレラ本人の台詞ではありません。王子様に見初められ、巨額の富・名声を手に入れた彼女を客観視した第三者の意見なのでは…?

映画『イントゥ・ザ・ウッズ』には、そんな気になるシンデレラの本音が存分に詰まっているから面白い。思い出してみれば、シンデレラは王子様と出会った舞踏会で、王子様の元から逃げ出しているのだ――。

物語の始まりはご存知の通り、シンデレラ(アナ・ケンドリック)は母を亡くし、新しい継母とその娘姉妹にイジメられながら過酷な毎日を送っているシーンに始まります。舞踏会への出席を機に「新しい一歩を踏み出したい」という強い願いが叶い、素敵なドレスに身を包み、お城へと急ぐシンデレラ。晴れて王子様とのダンスを独り占めすることに成功したのだが…どうにも彼との未来をリアルなものとして受け止めることができないでいた。

それもそのはず、よくよく考えてみれば彼女の不安は最もと言える。自分に一目惚れしたということは、今後いつ他の女性に心変わりするか分からない。ましてや、チャーミングな彼に好意を寄せる女性は国中にあふれ返っている。であれば、王子様との未来が今の生活よりも“絶対に幸せ”だなんて誰が保証してくれるというのだろう…? と。

だからこそシンデレラは、自らの運命を片方の靴に託し、王子様の誠実さを試すことに。もし彼が見事自分を見つけ出したなら、その努力に“愛”という名前をつけて信じようと大勝負に出るのです。まさか誰もが夢に見たあのドラマチックな展開の中に、こんなにも現実的な理由が潜んでいたとは…何ともリアリティあふれる恋愛の駆け引きだ。

しかしながら残念なことに、本作では「めでたしめでたし」という言葉の後、結婚後の2人についても描かれる。若く、お金も権力も持っていて、容姿も整った王子様は、“やはり”と言うべきか、つい出来心で浮気をしてしまう。「女なら誰でもいいの?」と、おおよそシンデレラが抱くことになるとは思わなかった、そんな疑問を王子様に投げかけることになってしまうのだった。

シンデレラにとっての本当の幸せとは、女性にとっての本当の幸せとは何なのだろうか? 人にはそれぞれ価値観があり、一概に“幸せ”を定義することはできない。人生の岐路をふり返り、「あの時もし、もう一方の選択肢を選んでいれば…」と後悔することが数多くあるはずだ。

でもだからこそ、ひとつひとつの選択に責任を持ち、次からの選択の教訓として学びながら生きていくことが、私たちには大切なのかもしれない。シンデレラと王子様の本当の行く末を、ぜひ心してご覧いただきたい。



『イントゥ・ザ・ウッズ』は3月14日(土)より全国にて公開。
《text:Yuki Watanabe》

関連ニュース

今、あなたにオススメ
Recommended by

特集

page top