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次のボンド候補!? 新作は黒沢清監督作!欧州の“最もセクシーな俳優”に注目

『ソウル・キッチン』で知られるドイツの若き巨匠ファティ・アキン監督の最新作『消えた声が、その名を呼ぶ』が、12月26日(土)より全国順次公開となる。本作に主演するのは、デビュー作『預言者』で “現代のアル・パチーノか!? ”と注目を集め、チャニング・テイタム

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『消えた声が、その名を呼ぶ』 -(C)Gordon Muhle/ bombero international www.bitters.co.jp/kietakoe
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  • 『消えた声が、その名を呼ぶ』 -(C)Gordon Muhle/ bombero international www.bitters.co.jp/kietakoe
  • タハール・ラヒム/『ある過去の行方』-(C) Memento Films Production - France 3 Cinema - Bim Distribuzione - Alvy Distribution - CN3 Productions 2013
  • 『消えた声が、その名を呼ぶ』 -(C)Gordon Muhle/ bombero international www.bitters.co.jp/kietakoe
  • タハール・ラヒム/『サンバ』(c) Quad - Ten Films - Gaumont - TF1 Films Productions - Korokoro
『ソウル・キッチン』で知られるドイツの若き巨匠ファティ・アキン監督の最新作『消えた声が、その名を呼ぶ』が、12月26日(土)より全国順次公開となる。本作に主演するのは、デビュー作『預言者』で “現代のアル・パチーノか!? ”と注目を集め、チャニング・テイタム主演『第九軍団のワシ』やシャルロット・ゲンズブール主演の『サンバ』など話題作に出演するタハール・ラヒム。『007』7代目ジェームズ・ボンドとのうわさもある、フランスの「最もセクシーな俳優」に迫った。

本作は、20世紀初め、ヒトラーがホロコーストの手本にしたといわれる、100万人が犠牲になった悲しい史実“アルメニア人虐殺”を背景に、1人の男が深い絶望を乗り越える壮大な旅路。砂漠での強制労働の末、喉にナイフを刺され命を奪われそうになった元鍛冶職人のナザレットは、仲間が命を落とす中、奇跡的に命をとりとめるも、声を失う。もう一度、生き別れた娘たちに会いたい、そのたった一つの生きる希望を胸に、平凡だった男をトルコの灼熱の砂漠から、海を渡り、はるか遠くアメリカ・ノースダコタの雪降る荒れ地へと赴く――。

世界三大映画祭を制覇し、若き巨匠と呼ばれるファティ・アキンが7年の歳月をかけて完成させた本作で主演を務めるのが、ヨーロッパで最も注目されている若手俳優タハール・ラヒムだ。1981年6月4日、フランス生まれ。大学やパリの演劇学校で学んだ後、ベアトリス・ダル主演の『屋敷女』(’07)の端役で映画デビュー。2009年には、マリオン・コティヤールの『君と歩く世界』や本年度カンヌ国際映画祭「パルムドール」受賞作『Deepan』(原題)で知られる名匠ジャック・オディアール監督の『預言者』の主演にいきなり大抜擢された。

■アル・パチーノと比較されるシンデレラボーイ!
映画出演経験がほぼない状態で主演に抜擢されたタハールは、まさにシンデレラボーイ。オディアール監督は、「友人が脚本を担当していたドラマの現場に遊びに行って、そこでラヒムと出会ったんだ。一目惚れのように、「彼だ!」と思った。彼は映画界での経験もほとんどなかったし、自分の直感が正しいか確かめるために、40人面接をしたけど、やっぱり彼だと思った。ラヒムを見つけていなかったらどうなっていたかと考えるだけで、怖くて汗びっしょりになってしまうよ」とふり返っている。

タハールは、同作で読み書きのできない男が拘留中にドラッグ王へとのし上がっていく様を繊細に演じ、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で「主演男優賞」「有望若手男優賞」をW受賞、さらにヨーロッパ映画賞も制し、映画界に彗星のごとく登場した。その役柄からか『ゴッドファーザー』3部作での若き日のアル・パチーノに比べられるが、当の本人は「彼と比べられるなんて身に余る。そんな比較は無理だよ。映画の世界を変えた天才だもの」と語り、ジーン・ハックマン、ハーヴェイ・カイテル、ロバート・デュヴァルなどの70年代俳優にも憧れていることを明かしている。

■華やかな共演陣&才能ある監督からラブコール続々!
『預言者』が第62回カンヌ国際映画祭で「グランプリ」に輝き、各賞を総ナメにして一躍注目された彼は、名だたる監督や新進気鋭の監督、ベテラン俳優から注目の若手俳優と共に映画に出演。ロウ・イエ監督『パリ、ただよう花』(’13)、レア・セドゥ共演『グランド・セントラル』(’13/未)、ベレニス・ベジョ主演のアスガー・ファルハディ監督作『ある過去の行方』(’14)、『最強のふたり』の監督コンビと組んだ『サンバ』(’14)ほか、『アデル、ブルーは熱い色』で注目を集めた若手女優アデル・エグザルコプロス共演『Les Anarchistes』(’15/原題)など、枚挙にはいとまがない。

■「最もセクシーな俳優」そしてファッション・アイコンとしても人気者!
フランス版Glamour誌が選ぶ「最もセクシーな俳優」に、2014年、2015年と2年連続1位に選ばれている。また、カンヌ国際映画祭で見せるリラックスした装いには、ファッション業界からもおしゃれなセレブリティとして熱い視線を送られている。

■7代目ジェームズ・ボンドのうわさも!? 黒沢清監督作にも主演
現在は、自身が大ファンの人気海外ドラマ「ブレイキング・バッド」監督の新作ドラマ「The Last Panthers」で活躍中。サマンサ・モートン、ジョン・ハートというオスカーノミネート俳優と共演し、「ブレイキング・バッド」「ウォーキング・デッド」、マドンナやビヨンセ、ラナ・デル・レイなどのミュージック・ビデオを手がけてきたヨハン・レンクが手がけた同ドラマでは、窃盗団によって奪われた宝石の行方を追う警官役を生き生きと演じている。

さらに、黒沢清監督の新作『La femme de la plaque argentique』(’16予定)に主演し、マチュー・アマルリックと共演。日本を代表する黒沢監督とフランスの人気俳優とコラボとあって、早くも注目を浴びている。また、流暢な英語を話すタハールは、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤール、ケイト・ブランシェットといった大物俳優が属する米国大手エージェントと契約しており、『007』シリーズでは、ダニエル・クレイグの後継者となる7人目のジェームズ・ボンド役として、彼の名前も度々挙がっているという。

そんな彼は、『消えた声が、その名を呼ぶ』では声を失いながらも娘を探して世界を半周し、悲劇を乗り越える父親を熱演。彼の起用について、ファティ・アキン監督は「『預言者』は、この10年で公開されたヨーロッパ映画の中で最高の作品のひとつだと思います。どのシーンにもタハール・ラヒムが登場し、ほとんどセリフがなくても、映画を確実に背負って立っていました。『消えた声が、その名を呼ぶ』も同じように、ナザレットは声帯を傷つけられ、黙ったままなのです」と、タハールが『預言者』でみせた沈黙による演技の凄さを例に出す。

まさに破竹の勢いで活躍するタハール・ラヒムに、いまから注目していて。

『消えた声が、その名を呼ぶ』は12月26日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》

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