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【インタビュー】小栗旬×山田孝之 初対面の印象は?『信長協奏曲』で2年ぶりの映画共演

「孝之と初めて会ったのはもう15~6年前かな。まだ当時は面識なくて、偶然吉祥寺の駅ですれ違ったんだけど覚えてる?」 「僕が16歳くらい?…

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『信長協奏曲』小栗旬、山田孝之/photo:Ryo Uchida
『信長協奏曲』小栗旬、山田孝之/photo:Ryo Uchida
  • 『信長協奏曲』小栗旬、山田孝之/photo:Ryo Uchida
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  • -(C)石井あゆみ/小学館 -(C)2016「信長協奏曲」製作委員会
  • -(C)石井あゆみ/小学館 -(C)2016「信長協奏曲」製作委員会
「孝之と初めて会ったのはもう15~6年前かな。まだ当時は面識なくて、偶然吉祥寺の駅ですれ違ったんだけど覚えてる?」 「僕が16歳くらい? 旬くんはいまも昔も変わらず、ずっとふてぶてしいですけど(笑)」。

そんな気さくな会話からも、厚い信頼関係がうかがえる二人。同世代を生き、日本のエンタメ界をけん引し続ける俳優・小栗旬と山田孝之が、タイムスリップ時代劇『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』で2年ぶりの映画共演を果たした。人気コミックをアニメ、ドラマ、実写映画で一挙に描く壮大なプロジェクト。小栗さんが戦国時代へタイムスリップし、自分と瓜二つの織田信長として生きる高校生・サブローを、山田さんが信長への復讐を誓う羽柴秀吉を演じている。

信長の死という避けられない史実、そして「戦のない世を作りたい」という願いとは裏腹に敵を討たなければならない信長=サブローの矛盾や葛藤にスポットをあてた劇場版。軽妙なタッチで視聴者を楽しませたドラマから一転、シリアルな空気が張りつめる。「“本能寺”に向けて、怒とうの展開ですからね。本当はもう少し家臣とふざけていたかった(笑)。サブロー本人も戦国時代に長く居すぎたせいで、居場所がなくなりつつあって」と小栗さん。

一方、山田さん演じる秀吉の野心は膨らみ続ける。「秀吉は役作りも含めて、ドラマの頃から一貫していますね。村を焼かれ、家族を殺され、復讐心だけを胸に織田家に入り込んだ秀吉ですが、信長の命だけでは飽き足らず、天下も取ってやろうと…。今回の映画では、そんな野心が最終段階に入ったと思います。ドラマから追ってくれたファンの皆さんなら、秀吉の息づかいや一瞬の目の動きにこめた意味に気づいてくれるはず」とアピールする。

過去には映画『クローズZERO』シリーズでの共演も鮮烈な印象を残しており、「僕ら、役柄の上ではいつも、いがみ合っていますからね」(小栗さん)。今回はお互いにどんな印象を抱いたのだろうか? 小栗さんは「僕は純粋に、山田孝之のファンです」と断言。「すごく良い距離感で仕事ができるパートナーだし、お互いに別の現場を経験し、久々に会うと『あっ、少し芝居のやり方を変えてきたな』って感じることもある」と絆の深さは格別。

さらに「昔はこの人、現場で誰とも話さない雰囲気を出していたから(笑)。いい意味で、役に入り込んでいたと思うけど、いまはもっとフラット。初対面の印象に比べると、『人に歴史あり』だなって」。これには山田さんも「そう?」と照れ笑いを浮かべ、「当時は単純に“ガキ”だったし、人生を楽しめない自分がいたのは確か。でも、環境の変化もあって『楽しむには結局、自分が変わらないとな』って思えるようになった」と本音を明かす。

デビュー以来、10年以上の歳月を“若手実力派”として走り続け、ともに充実の30代を迎えている小栗さんと山田さん。俳優としての円熟味はもちろん、作品づくりそのものへの関わりもより深くなっている。例えば、小栗さんは脚本の段階から、スタッフと活発な意見交換を行い、「戦乱の世において、戦いたくないけれど、平和な世の中を作るために戦は避けられないというサブローの葛藤をどう描くか、という点について度々議論を重ねた」のだとか。

「やりたいことがあり過ぎて、時間が足りない!」と山田さんもモノづくりへの強いこだわりを示す。「30代になって、ようやく現場の皆さんと対等に話せたり、意見を交換したりできるようになった。そうするとコネクションも幅広くなるし、芝居以外の表現…例えば『映画を作りたい』って思いがあれば、実現できる可能性もゼロじゃない。どんな題材で、どう予算を集めるか? そういう具体的なことも、いまならリアルに考えられますからね」。
《photo / text:Ryo Uchida》

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