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田中美佐子&門脇麦、生田斗真を支える存在に『彼らが本気で編むときは、』キャスト発表

生田斗真がトランスジェンダーの女性役、桐谷健太がそのパートナー役を演じることでも話題の、『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子監督作『彼らが本気で編むときは、』。このほど、本作にミムラ、田中美佐子、小池栄子、りりィ、門脇麦

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『彼らが本気で編むときは、』(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
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  • 桐谷健太
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生田斗真がトランスジェンダーの女性役、桐谷健太がそのパートナー役を演じることでも話題の、『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子監督作『彼らが本気で編むときは、』。このほど、本作にミムラ、田中美佐子、小池栄子、りりィ、門脇麦という各世代を代表する豪華女優陣の出演が明らかとなった。

小学生のトモ(柿原りんか)は、母親ヒロミと2人暮らし。ある日、突然ヒロミが家出をしてしまい、独りきりになったトモは、叔父であるマキオ(桐谷さん)の家に向かう。母の家出は初めてではない。ただ以前と違うのは、マキオはリンコ(生田さん)という美しい恋人と一緒に暮らしていた。リンコは、女性への性別適合手術を受けたトランスジェンダー。リンコの美味しい手料理に、安らぎを感じる団らんのひととき。母が決して与えてくれなかった家庭の温もりや、母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコの存在に戸惑いながらも、3人での奇妙な共同生活が始まった――。

本作は、デビュー作『バーバー吉野』や、『かもめ食堂』、『めがね』などで日本映画の新しいジャンルを築き、その世界観から女性層に圧倒的支持を集める荻上監督の5年振りとなる最新作。女性として人生を再出発しようとしているトランスジェンダーとその恋人のもとに、母親に置き去りにされた少女が引き取られ、3人の共同生活がスタートする物語。

今年3月の制作発表時には、主演のトランスジェンダーの女性リンコ役に生田さん、そのパートナー役に桐谷さんというカップリングに加え、少女役に新人の柿原りんかの3名が発表されていたが、今回、5人の強力な女性キャスト陣が加わることが分かった。

ミムラさんが演じるのは、マキオの姉であり、娘のトモを愛しながらもシングルマザーのつらさから悩み、娘を置き去りにしてしまう母親・ヒロミ役。また、田中さんは、リンコの母親・フミコ役に。子どもの頃から自分の性に悩むリンコの一番の“人生の応援団長”であり、誰よりもリンコを明るく支え続ける存在だ。

また、小池さんは、トモの同級生・カイの母親・ナオミ役。自分の息子が家庭環境が良いとは決していえないトモと仲良くすることに警戒心を抱くが、実はその息子自身も心に深い悩みを抱えている。りりィさんは、ヒロミとマキオ姉弟の母親・サユリ役。認知症が進み、リンコが女性の介護士として勤める老人ホームに入居しているが、ヒロミとは長い間不仲が続いている。

さらに、門脇さんは介護士として働くリンコの同僚・佑香役。リンコと対照的に、サバサバとした性格で、結婚を控えている。2人はお互いの人生の節目に多大な影響を与え合っている存在だ。

荻上監督自身が「映画を撮影していて、おもしろいなーと思う瞬間は、俳優さんが、自分の想像を越え、さらにすばらしいものを出してくれたときです。今回もおもしろい瞬間がたくさんあって幸せでした」と語るほど、脚本執筆時に思い描いていた通りのまるで“当て書きのような”キャスティングが実現。先日クランクアップし、撮影を終えたこの豪華キャスト陣からも熱いコメントが到着している。

<以下、キャストコメント>
■ミムラ(ヒロミ役/トモの母、マキオの姉)
荻上監督の作品は、登場人物がお互い信頼し合っている感じがとても素敵だなと思いました。今回の台本を読んで、そのままズバリというところと、いままでの監督のテイストとは少し違うぞというチャレンジの部分も感じて、この作品に呼んでいただけたのは、本当に光栄です。

多様な親子関係と、血のつながりではない部分での関係。血縁者であることの弱みと強み、そうではない人の弱みと強み。私の演じたヒロミのネグレクトも決してあってはならないことで、今回は、題材的にそんな社会問題にも踏み込んだものが多く描かれています。

■田中美佐子(フミコ役/リンコの母)
脚本を最後まで一気に読み切ってしまうくらい、とても感動しました。まさに監督のいま一番描きたいことが、この脚本の中にはすべて詰まっていると思います。トモちゃんよりは少し歳が上ですが、私も子育て中です。ただ、監督がこの映画で望む母親像と、私が実際にやっている母親とはまるで違うものです。母としてこの現場に来るのではなく、役者としてここに来て、監督の思う母親を100%できたらいいな、それに近づけたらいいなと思いながら演じました。

監督もお子さんがいらっしゃるということで、「突然、子どもにカミングアウトされたら、やっぱりびっくりしますよね」って監督にお話したら、「え、どうしてですか? 全然びっくりしないと思います」という答えが返ってきました。その言葉にも感動しました!(笑)

■小池栄子(ナオミ役/トモの同級生・カイの母)
色々なことに切り込んだ脚本ですし、いまの時代だからこそ、こういったテーマを、特に女性監督の目線で描くことが大事だと思いました。監督も、妥協しない、こだわりの強い方で、自分が理想とする役のイメージに近づける作業を、とても楽しんでいらっしゃると感じました。今後ももっと一緒に監督と作品を作ってみたいという気持ちです!

非日常のように思えて、日常で巻き起こっている恋愛話なので、どう感じるかというのが、自分の恋愛観を見つめ直すいい機会になると思います。恋愛には寛容でいてほしい、いられる人になってほしいと、この映画を観た人には期待します。観終わった後は、恋したくなりますよ。やはりパートナーがいるのは、とても心強いことなので。恋しましょう!

■りりィ(サユリ役/マキオとヒロミの母)
私はリンコさんのようなタイプの人が友達に多くて、結構身近な問題だったんです。こういうテーマを取り上げてもらえるのは嬉しく思いました。生田さんは、キレイの一言! 傍からみていて、ちょっとしたしぐさも女性になりきろうと努力されていました。

男女を超越した人間愛。そこには男も女も、年齢制限もない。愛するってそういうことだと思うんです。そこを感じさせてもらえる作品になるんじゃないかと、完成を楽しみにしています!

■門脇麦(佑香役/リンコの同僚の介護士)
荻上監督の作品はとても好きなので、お話をいただいた時はとても嬉しかったです。脚本を読んで、いままでの荻上監督の作品のテイストと少し違うなと思ったので、どういう風に撮られるのか楽しみにしていました。監督の演出は非常に的確だし、繊細だし、自分が「いまの違ったな」と感じると、その微妙な違和感も察知されて、ちゃんと「もう1回!」が来ます(笑)。

私が演じた佑香は「女の子っていいな」「恋するっていいな」「誰かと一緒になるっていいな」「人と人との繋がりっていいな」っていうことをリンコさんに感じさせる役だったと思います。本作では、育児放棄など様々な社会問題が盛り込まれていますが、どんどん人間関係が希薄になっていく社会で、一緒になるのが困難だからこそ、人間の繋がりの大切さや温かさが描かれるところを観て欲しいです。

『彼らが本気で編むときは、』は2017年2月25日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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