『ファインディング・ドリー』が参考にした「モントレーベイ水族館」って?

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モントレーベイ水族館/撮影:Kaori Suzuki
  • モントレーベイ水族館/撮影:Kaori Suzuki
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  • モントレーベイ水族館飼育繁殖部長のジョン・ホーシュさん/撮影:Kaori Suzuki
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現在大ヒット公開中の『ファインディング・ドリー』。これまで、シネマカフェが実施したピクサー・スタジオ現地取材レポートをご紹介してきたが、ディズニー/ピクサーにて活躍中のアーティストたちへのインタビューにおいて共通して登場していたのが、彼らが制作に先立ってリサーチ活動を行ったというモントレーベイ水族館である。

シネマカフェの現地取材レポート第6弾では、実際にモントレーベイ水族館に赴き、ピクサーのクリエイターたちのリサーチのサポートを行ったという水族館のスタッフの方々に実施したインタビューをご紹介する。

もともとはイワシの缶詰工場だったというモントレーベイ水族館は、アメリカ西海岸、カリフォルニア州サンフランシスコのモントレーベイにて1984年にオープン。年間200万人もの来館者数を誇る同水族館は、取材当日も多くの人々で賑わっており、中でも子ども達の姿が多く見られた。そのことについてスタッフに触れると、学校の課外授業としての来館を多く受け入れているとのことで、子どもの頃に授業で訪れた人々がやがて親になると、自分たちの子ども達を連れてくるという人が多いという。このエピソードからも、観光スポットとしてはもちろん、地元の人々にも愛されている水族館であることがわかる、どこかアットホームな雰囲気が感じられた。

前回、『ファインディング・ドリー』におけるセットの制作過程についての記事で、本作で印象的に登場する「ケルプの森」について触れたが、本水族館は世界で初めてケルプの育成に成功した水族館であり、ピクサーがリサーチ先として選んだことも頷けるほど、研究機関としても充実した設備を構えている。ほかにも、本館は海洋生物の保護にも力を入れており、案内されたバックヤードでは、保護されたラッコについてのエピソードなどが披露された。本作品内で、ドリーとハンクの関係性における重要なキーとなる、ドリーが研究所のスタッフに捕らえられた時に付けられてしまう“タグ”のエピソードも、本水族館のリサーチを通して生まれたのかもしれない。

本取材では、ピクサーのスタッフが同水族館へのリサーチを実施するにあたって、数年に渡り協力したというモントレーベイ水族館飼育繁殖部長のジョン・ホーシュさんのインタビューを実施。ピクサーのクリエイターたちが、リサーチ活動においてどのような仕事ぶりを発揮していたのかについてお話を伺った。

「僕らは、3、4年前に、ピクサーのスタッフからアプローチを受けた。彼らは『ファインディング・ニモ』の続編をやる可能性があるので、リサーチをしているところだった」とジョンは話し始める。「そして彼らは、モントレーベイ水族館には、彼らにとって興味のある施設と展示があると結論を出したんだ。彼らは、当水族館の施設や展示が、新しいキャラクターを開発する上でインスピレーションを与えてくれたり、また、公共の水族館がどう運営されているかとか、自然史や、ここにいる生き物たちの生物学(生態)を学ぶことが出来るかもしれないと思ったんだ」。そうジョンが語るように、新キャラクターのハンクのインスピレーションのもととなったと思われるタコについての展示スペースが、本館に置いては広く設けられており、タコそのものの展示はもちろん、映画や絵画など、様々な文化の中でモチーフとして登場してきたタコの歴史についても数多く展示されている。

「最初は、監督たちやプロデューサーたちがここに来て、そのうち、彼らのチームが大きくなっていくと、もっともっと、人がやって来るようになった。アニメーターたちや、照明の人たち、セットデザインの人たちがここにやってきて、何時間も使って、歩き回ったり、観察したり、システムの中の動物たちのディテールについて話したりした。そういったことが、しばらくの間続いていたよ」。これまでの記事でも触れたとおり、とにかく微に入り細に入り徹底したリサーチ活動を実施するのがピクサー流だ。同水族館のスタッフ達とのやり取りは、きっとピクサーの面々の知的好奇心を大いに刺激したに違いない。「彼らはとてもクリエイティブな人たちのグループで、エリアを歩き回りながら、常にアイディアを生み出していたよ」。

《text:cinemacafe.net》

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