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【特別映像】オオカミに恋した女子が今度は“女装美男子”に!?『アイヒマンを追え!』

長らく封印されていたナチス・ドイツ最重要人物アドルフ・アイヒマン拘束に関する<極秘作戦>の裏側を濃密かつサスペンスフルなタッチで描ききり、「ドイツ映画賞」で最多6冠に輝いたほか、世界中の映画祭を席巻

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『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』 (C)2015 zero one film / TERZ Film
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』 (C)2015 zero one film / TERZ Film
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長らく封印されていたナチス・ドイツ最重要人物アドルフ・アイヒマン拘束に関する<極秘作戦>の裏側を濃密かつサスペンスフルなタッチで描き、「ドイツ映画賞」で最多6冠に輝いたほか、世界中の映画祭を席巻した『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』。1月7日(土)に日本公開を控えた本作には、『ワイルド わたしの中の獣』でオオカミに激しく惹かれ、野生化していくヒロインを演じたリリト・シュタンゲンベルクも出演。今回シネマカフェに届いた本編映像から、妖艶な女装美男子に扮していることが分かった。

1950年代後半のドイツ・フランクフルト。検事長フリッツ・バウアーは、ナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やしていたが、未だ元ナチス党員が政治の中枢に多数残り、あらゆる捜査が遅々として進まなかった。そんなある日、バウアーのもとに数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにした親衛隊中佐アドルフ・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツで裁くため、ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、イスラエルの諜報機関モサドにコンタクトをとり、アイヒマンを追い詰めていくバウアー。しかし、そのころ、フランクフルトではバウアーの敵対勢力が、彼の失脚を狙って狡猾な謀略を巡らせていた…。

ナチスの戦争犯罪の徹底追及に人生を捧げたフリッツ・バウアーの孤高の闘いを、スリルと知的好奇心をかき立てながらも、人間の尊厳や正義といった普遍的なテーマに添い、力強く描いた本作。1961年のアイヒマン裁判を扱った『ハンナ・アーレント』、1963年~65年のアウシュビッツ裁判を題材にした『顔のないヒトラーたち』、そのアイヒマン裁判のTV放送を追った『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』など、歴史映画ファンにとっても必見の1作となっている。

鉄の意志を持つ主人公フリッツ・バウアーを演じるブルクハルト・クラウスナーは、『白いリボン』『パリよ、永遠に』『ヒトラー暗殺、13分の誤算』などのほか、スティーヴン・スピルバーグ監督『ブリッジ・オブ・スパイ』にも出演するドイツ映画界の大スター。ドイツやヨーロッパ公開時に多くの動員を記録した本作は、先ごろ公開されたアメリカ国内でも、ロサンゼルス・タイムズ紙が「映画全体に力を与えているのは、ベテランドイツ人俳優ブルクハルト・クラウスナーの説得力ある演技だ。彼はバウアーの熱狂的な強烈さを正確に捉えている」と評するなど、話題を呼んでいる。

そんな本作の舞台は、刑法175条により同性愛が禁止されていた1950年代後半のドイツ。『ワイルド わたしの中の獣』で衝撃のヒロインを演じているリリトは、いま日本でも注目度上昇中。解禁された本編映像では、自身が関わった刑法175条の裁判の傍聴に来ていたリリト演じるヴィクトリアが登場、“彼”が歌うバーへと、若き検事カール・アンガーマン(ロナルト・ツェアフェルト)が密かに足を踏み入れるシーンからスタートする。「私の好きなように遊びたいの。名前を伏せて」「誰にもバレないから」と妖しげに歌うヴィクトリア。そして「すばらしい歌だった」と楽屋を訪ねたアンガーマンは、彼に惹かれていたにも関わらず、「分からない、残念だけど帰らなきゃ、いい歌だった」と言い残し、逃げ帰ってしまう――。


今回、女装美男役に女性を起用した理由について、ラース・クラウメ監督は「もともとリリト演じるヴィクトリアの役は男性を考えていました。美しい男性俳優の候補が何名もいたのですが、どうしてもハイヒールを履いたときに格好がつかなかったということと、同性愛が許されない時代に、刑法175条で裁かれるという場の法廷にいるということは、見た目が女性としてパーフェクトでなければならない、どうしても男性では男性らしさが出てしまったためでした。現在は有名な女優ですが、当時はまだ主演作がなく、いまほど有名ではなかったので、気がつく人は少なかったのではないかと思います」と語り、彼女の大抜擢の理由を明かしている。

妖艶なヴィクトリアと検事アンガーマンの謎めいた関係が物語にどんな影響を及ぼすのかは、本編でチェックしてみて。

『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』は1月7日 (土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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