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チャン・チェンだけじゃない!伝説の傑作に出演していた意外な人々

台湾が生んだ名匠エドワード・ヤン監督の没後10年、生誕70年の節目に、25年ぶりに4Kデジタルリマスターで蘇る伝説の傑作『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』。主演を務めるのは、ヤン監督に見出されて本作で俳優デビュー

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『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (C)1991 Kailidoscope
『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (C)1991 Kailidoscope
  • 『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (C)1991 Kailidoscope
  • チャン・チェン(現在)
  • チャン・チェン(劇中)/『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (C)1991 Kailidoscope
  • チアン・ショウチョン(劇中)/『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (C)1991 Kailidoscope
  • クー・ユールン(劇中)/『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (C)1991 Kailidoscope
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  • 『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 (C)1991 Kailidoscope
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台湾が生んだ名匠エドワード・ヤン監督の没後10年、生誕70年の節目に、25年ぶりに4Kデジタルリマスターで蘇る伝説の傑作『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』。主演を務めるのは、ヤン監督に見出されて本作で俳優デビューし、現在も『グランド・マスター』や、ベルリンで絶賛を受けたSABU監督作『Mr.Long/ミスター・ロン』をはじめ国際的に活躍するチャン・チェン。実は本作には、現在も映画界の第一線で活躍する俳優や監督が多数出演している。

ヤン監督が実際に起きた事件から着想を得た本作は、1960年代の台北を舞台に、少年少女の青春のきらめきや残酷さとともに、当時の社会の姿や“時代のうねり”を鮮烈な映像と秀逸な脚本で映し出し、BBCが1995年に選んだ「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画として唯一選出されるなど、映画史上に燦然と輝く傑作として知られている。

これまで世界中のクリエイターや多くの映画ファンたちにも熱狂的に支持されていきたが、今回、25年ぶりに4Kレストア・デジタルリマスター化、3時間56分版で劇場公開が実現。これまでDVD化されず、伝説化されてきた本作には、マーティン・スコセッシをはじめ、『怒り』の李相日監督、『ジムノペディに乱れる』の行定勲監督、『溺れるナイフ』の山戸結希監督、俳優の永瀬正敏、加瀬亮、イッセー尾形などからも熱い応援コメントが寄せられている。

そんな本作の主演を務めたのは、いまや国際的に活躍するスター、チャン・チェン。エドワード・ヤン監督は「映画業界に大規模に新しい血を入れなくては!」という強い想いから、本作では現場経験のほとんどない俳優やスタッフを積極的に登用し、1年を超える長いリハーサルを敢行して作品を完成させた。熱い情熱あふれる監督に見出され、本作でデビューを飾っていった俳優やスタッフたちは、現在もなお映画界を牽引する存在として活躍を続け、エドワード・ヤンの魂を受け継いでいる。

■チャン・チェン(主人公シャオスー役)アジアを代表する大スターに!
それまで演技経験はほぼなかったが、ヤン監督に見出され主演に抜擢、1991年の本作でデビューを飾った。続く、ヤン監督の『カップルズ』、ウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』などに出演。兵役からの復帰後は、アン・リー監督のオスカー受賞作『グリーン・デスティニー』、ジョン・ウー監督の大ヒット作『レッド・クリフPartI & Part II』、カーウァイ監督『グランド・マスター』、妻夫木聡も参加したホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』などに出演。アジアを代表する監督たちから、絶大な信頼を寄せられる俳優となった。

また、2014年には短編作で自身も監督デビュー。SABU監督最新作『Mr.Long/ミスター・ロン』(秋以降公開予定)にて主演を務め、本年度ベルリン国際映画祭コンペティション部門へも出品されるなど、その活躍はワールドワイドに。本作の日本での再上映を祝福し、来日も決定している。

■チアン・ショウチョン(チャンチョン役)永作博美の主演作を監督!
本作で女優デビューした彼女は、いまや台湾を代表する監督のひとり。本作の後、ヤン監督の作品に脚本や助監督として参加。ホウ・シャオシェン監督の助監督を経て、オムニバス『三方通話』(’02)の一篇で監督デビューを果たす。その後の短編『跳格子』は台湾「金馬奨最優秀短編賞受賞」をはじめ数々の賞に輝き、ドキュメンタリー映画『風に吹かれて-キャメラマン李屏賓の肖像』も評価された彼女は、2015年、永作さんや佐々木希らが出演した『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』で監督を務め、日本でも話題に。“エドワード・ヤンの後継者”とも呼ばれている。

■クー・ユールン(フェイジー役)若き実力派俳優へと成長!
映画監督の父、クー・イーチェンの影響もあり幼少期から映画の現場に親しんできたクー・ユールン。ホウ・シャオシェン監督『恋恋風塵』(’86)に出演後、本作でも印象に残る演技をみせる。以降、ヤン監督の作品へは『カップルズ』『ヤンヤン 夏の思い出』と出演し、監督に才能を引き出され演技の幅を広げていく。その後、アン・リー監督『ラスト、コーション』やア―ヴィン・チェン監督『台北の朝、僕は恋をする』など名匠から若手まで幅広い監督とタッグを組む。その後、『シチリアの恋』に抜擢されたリン・ユゥシェン監督作や、女優シルヴィア・チャンが監督を務めた『念念』などにも出演し、数多くの映画賞で高い評価を受けている。

そのほか、作り手に転身した者も数多いという本作。出演者の人生までも大きく変えてしまうほど、エネルギーに満ちあふれた作品は、25年経ったいまでも色あせることのない情熱を放っている。

『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』は3月11日(土)より角川シネマ有楽町にて、3月18日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》

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