初音映莉子&高良健吾、安藤尋監督作で競演!角田光代「月と雷」が映画化

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『月と雷』(C)角田光代/中央公論新社 (C)2017「月と雷」製作委員会
  • 『月と雷』(C)角田光代/中央公論新社 (C)2017「月と雷」製作委員会
  • 高良健吾
直木賞作家・角田光代の長編小説「月と雷」が、初音映莉子と高良健吾主演で映画化されることが決定。『blue』 『海を感じる時』の安藤尋監督がメガホンを取り、10月より公開されることが分かった。

本作は、「対岸の彼女」「八日目の蝉」「紙の月」などで知られる、世代を超えて女性の支持を得ている作家・角田氏の2012年に出版された同名小説。一つどころに定住しない根無し草のような女・直子とその息子の智、そしてその母子と過去に一緒に住んだ男の娘・泰子の物語だ。

幼少のときに母が家出し、“普通”の家庭を知らぬまま大人になった泰子。仕事はスーパーのレジ打ちで、ほとんどは家と仕事場を往復する日々を過ごしている。刺激に満ちた生活を送っているわけではないが、婚約者も出来、亡くなった父が残してくれた持ち家で暮らし、生活の基盤はしっかりしている。そんなある日、父の愛人の息子・智が突然泰子の前に現れたことによって、大きな喜びはないが小さな不幸もない平板な泰子の生活は立ちどころに変わっていく…。「親と子」、「家族」、「生活」の意味を根源から問いかける角田光代の真骨頂ともいえる作品。

主人公・泰子を演じるのは、『ノルウェイの森』『ミツコ感覚』などに出演し、『終戦のエンペラー』ではハリウッドデビューも果たしている初音さん。そして、初音さんと共に主演を務めるのは、『軽蔑』で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞、『横道世之介』で第56回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞し、現在放送中の連続テレビ小説「ぺっぴんさん」では主人公の幼なじみを演じるなど、多くの映画監督から愛される実力派俳優の高良さん。本作では、泰子と同じ過去を共有し、突如として泰子の日常に大きな変化をもたらす役、智を演じる。

泰子について初音さんは、「大好きな父を亡くし、東京に出るわけでもなく、清算しきれない過去を持ちながら、人の人生にかかわることに積極的でない女性」と説明し、「自分が持っていたもの、現場で感じたことを一番大切にし、心のアクセルとブレーキを小さく刻みながら、この役を作り上げました」と役作りを明かす。また高良さんは、「まず台本を読んで、智の行動を智自身掴み切れてないからこそ、智に対してしょうがないと思えるところがいくつもありました。多くを理解しながらというよりは、その場その場で演っていた記憶です。そして、そこには智の切なさがいつも側にあったと思います」とコメントしている。

そして安藤監督は、「初音映莉子さんが、美人であることは面接で分かっていたのですが、実はかなりぶっ飛んだスンゲー女優であり、高良健吾さんがとにかくいいヤツに輪をかけたようにいいヤツで、さらに輪をかけてプロフェッショナルな俳優であることを目の当たりにし、とても貴重な体験でもありました」と主演の2人を絶賛。原作者の角田氏も「映画では、登場する人物のひとりひとりが、みんな、断然、小説よりもすてきな人だ。それは生身の人が演じているからかもしれない。俳優さんと女優さんが、登場人物たちの不器用な時間を、ていねいに真摯に生ききってくれているからかもしれない」と映像化についてコメントを寄せている。

『月と雷』は10月、テアトル新宿ほか全国にて公開予定。
《cinemacafe.net》

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