【ドラマニア】心に染み渡る名作揃い!冬クール「勝手にベスト3」

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「カルテット」第1話(C)TBS
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幅広いジャンルから作品が顔を揃え、視聴者からも「久しぶりにハマった」「目が離せない、面白い作品が多かった」と高評価が並んだ2017年冬クール。本日は、毎クール全作品を視聴しているドラマニアな筆者が選ぶ“勝手にベスト3”をお届けしていきましょう。名作続出! 歴史に残るクールと言えそうです。

■第1位:先の読めない展開に“みぞみぞ”
深層心理に迫るドラマ「カルテット」

「カルテット」第5話-(C)TBS
今回は文句無しにこの作品が第1位ですね。久しぶりに「来週まで待てない! 早く火曜日になれ~」というみぞみぞした感覚を味あわせてくれたドラマ「カルテット」。いままで数多くの連続ドラマを視聴してきましたが、ラブ×ミステリー×コメディーの3要素を、これほど絶妙なバランスで脚本に組み込んだ作品はほかに見たことがありません。そのせいか、ネット上では放送を終える度、やや過剰ともいえる深読み合戦が後を絶たない異例の展開となりました。

本作の魅力を具体的に挙げるとするならば、やはり第一に坂元裕二氏の紡ぐ“台詞”の共感性でしょう。それもただ「わかる」「あるある」という一般的なものではなく、「言われてみればそんな気がしてきた」「実は私も常々おなじ考えを持っていた」という深層心理に呼びかけるものが多く、視聴者はみな無意識のうちにカルテットの一員のような気持ちで、物語の食卓に座っている気になってしまうのです。「本当はから揚げにレモンをかけたくない人だっている」「カクレクマノミをニモと呼ぶことに違和感を覚えている人だっているんだ」という日常の一例をフックに、「良かれと思ってしている行動が、もしかしたら人を傷つけているかもしれないよ?」「呼称にばかり縛られていると、ものの本質を見過ごす惨事に繋がってしまうんじゃないかな?」と警鐘を鳴らす遠回しな優しい指南要素が、現代視聴者の心を鷲掴みにしてのではないかと思います。

「カルテット」第7話-(C)TBS
個人的には、吉岡里帆さんが演じた“見た目からはわからないズブズブの悪女”役に何か賞をあげたいです(笑)。目が笑ってないという違和感を出すのには、相当苦労されたんじゃないでしょうかね。また加えて、最後の最後まで期待を裏切らず「パセリ、センキュー」などの流行語を生みだしてくれた「カルテット」。どこを切っても面白い、歴史と記憶に残るドラマと言えるでしょう。

「カルテット」第2話-(C)TBS
■第2位:簡単な人生なんてアリエナイ
“努力”二文字が心に沁みる「下剋上受験」

「下剋上受験」最終回(C)TBS
続く第2位は「下剋上受験」です。1クールを通して、中学受験だけをこれだけ丁寧に扱う作品は大変珍しい。しかしながら、人生において受験という戦い――それに伴う努力がいかに尾を引いていくのかという等身大でリアルなテーマを、ドキュメンタリータッチで描き切った本作。学びの多い、非常に見応えのあるドラマでしたね!

中でもクセになるのが、阿部サダヲさん演じる主人公・桜井信一(最終学歴が中卒であることに悩む父親役)を取り囲む心優しい人々の存在。どんなことがあっても、絶大な信頼関係で彼を応援する家族、そして幼馴染の中卒仲間たち。「学歴なんて関係ない。いまのオレたちだって、十分に幸せじゃないか」と諭すみんなに対し、信一は苦肉の表情で「わかってる。だけど…娘にだけは、もっと広い世界を見せてやりたいんだ」と、秘めてきた心の内を語ります。みんなの期待を一身に背負い、受験を志す桜井親子。しかし、彼らを待ち受けていたのは、“広い世界にいるにも関わらず、悩みを抱えている人々”でした。「頭のイイ奴らはいいよな。最初から高い壁の向こうにいるんだから」心のどこかで自分のことをそう卑下していた信一ですが、娘と二人三脚で挑んだ受験勉強をきっかけに、中学受験経験者であるかつてのクラスメイト、同僚、学校の先生――これまで順風満帆に映っていた彼らもまた、並々ならぬ努力の上に生きる苦労人だということに気がつくのです。

敬遠していた相手の気持ちを実感として受け入れることができたとき、人は大きく成長します。本作に登場する全ての人たちが、そうした成長を遂げ、人生をこれまでとは少し違った前向きな角度で捉えることができるようになりました。人生は思い通りにはいかないものだけど、ふり返れば必ず誰か、大切な人がそばにいる…じんわりと温かみが広がる、ハートフルな一作となっていますよ。

「下剋上受験」 (c)TBS
■第3位:笑えるだけだと思ってない?
実はチクリと胸に刺さる「スーパーサラリーマン左江内氏」

「スーパーサラリーマン左江内氏」第10話
そして第3位は、声をこぼして大笑いさせてもらったこちらの作品! 「スーパーサラリーマン左江内氏」です。「勇者ヨシヒコ」シリーズでお馴染みの福田雄一さんが脚本・演出を手掛けたことでも話題の本作。安定した笑いのセンス! かつ時折見られる真面目な部分の甘辛バランスが最高なんですよね~。

会社では万年係長と囁かれ、自宅では鬼嫁に顎であしらわれる毎日――さらにはスーパーマン役を仰せつかりてんてこ舞いの左江内。最終回ではその小さなミスから、幼い子どもを危険に晒してしまうという事態に発展してしまい、「もう無理! スーパーマンの仕事なんて責任を持てない。仕事も家庭も、全ての責任から逃れたい」と日頃の鬱憤を爆発させてしまいます。そこで先代スーパーマンが気を効かせて、彼の全ての責任を奪ってあげるのですが…さて、どうしたことでしょう。何の縛りも無くなった左江内は、それまで味わったことのない空虚を感じるのです。

「スーパーサラリーマン左江内氏」第10話
彼のように目先の苦労に心捕らわれ、つい「全て投げ出してしまいたい」と思った経験、あなたにもありませんか? “責任”って、確かにあったらあったで辛いことも多いですが、無ければ無いでつまらないものなのかもしれない…多少の重みがあってこその人生なのかもしれないと、目からウロコが落ちる瞬間がありました。

もちろん、左江内スーパーマンの飛行シーンが謎に猫背(もしかしたら、この飛び方の方がリアルなのかも!?)であったり、ムロツヨシさん演じる地元刑事、怪し過ぎる男・佐藤二朗さんのアドリブに出演者が明らかに失笑しているシーンなど、コントのような面白さも多数散りばめられているので、安心してください! ちょっぴりブルーな気持ちになってしまったとき、スッキリ晴れやかな気持ちにさせてくれるおすすめのドラマです。

「スーパーサラリーマン左江内氏」第6話
以上、いかがでしたか? 
次回は4月クールのイチオシ作品をまとめてご紹介致します。お楽しみに~。
《text:Yuki Watanabe》

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