【インタビュー】アラン・メンケン 盟友の死を乗り越え『美女と野獣』アニメーションから実写へ
ディズニー映画『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ポカホンタス』でアカデミー賞の歌曲賞と作曲賞に輝き、これまでに計8回のオスカー受賞(ノミネート数は19!)を誇るアラン・メンケン…
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アニメーション版に登場したすべてのミュージカルナンバーが実写版に使われているだけでなく、新たな3曲「デイズ・イン・ザ・サン~日差しをあびて~」「ひそかな夢」「時は永遠に」が追加されている。
「ディズニー・スタジオから実写版の『美女と野獣』を作りたいという話を受けてからビル・コンドン監督に決まるまで数年かかりましたが、ビルに決まって、彼がどういうふうにこの作品を広げていきたいのか──何を加えられるのか、新しい何かを見いだす、探しだしていく作業でした。今回は18世紀のフランスの雰囲気や音楽性をより濃密に出していこうと話し合いました。たとえば、『時は永遠に』はベルの誕生した場所や母親との思い出を歌ったオルゴールの曲で、通り過ぎていく瞬間(時間)を私たちはどうやって自分のなかに留めておけるのかを歌っています」。エンドロールではその曲をセリーヌ・ディオンが歌いあげる。
数多くの映画音楽を手掛けているアラン・メンケン。1991年の『美女と野獣』はアニメーション映画として初めてアカデミー作品賞にノミネート。さらに「朝の風景」「ひとりぼっちの晩餐会」「美女と野獣」の3曲が歌曲賞にノミネートされ、みごと「美女と野獣」が受賞。当時のことを「鮮明に覚えている」と懐かしい表情でふり返る。
「初めてアカデミー賞にノミネーションされたアニメーション作品で、しかも3曲もノミネートされましたから、それはもうよく覚えています。また、ずっと一緒に仕事をしてきた作詞家ハワード・アッシュマンが亡くなって…彼を失った悲しみに暮れた時期でもありました。いろいろな気持ちが混じり合ったアカデミー賞でしたね…」。