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【インタビュー】ガル・ガドット “ワンダーウーマン”になるまで…全世界的熱狂は「夢みたい」

彼女はやはり“最強”だった。

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ガル・ガドット/『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
ガル・ガドット/『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
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  • 『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
  • ガル・ガドット-(C)Getty Images
彼女はやはり“最強”だった。

映画『ワンダーウーマン』の世界興収はついに8億ドルを突破、パティ・ジェンキンス監督は女性監督作品史上、最高の興行収入記録をいまなお更新中で、北米では2017年『美女と野獣』に次ぐ大ヒット、スーパーヒーローの誕生を描いた映画としては『スパイダーマン』(’02)の記録も抜き去ってしまった。

本作で主演を務めたのは、“リアル”ワンダーウーマンとも称され、一躍“時の人”となった女優ガル・ガドット。いま、世界中のあらゆる世代を夢中にさせているワンダーウーマンに“なるまで”を、シネマカフェに語ってくれた。

ガル・ガドット-(C)Getty Images
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で鮮烈な初登場を果たすまで、その道のりは「とても長いものだったわ」と、ガルはふり返って言う。最初はどんな映画か、どんなキャラクターかも明かされず、「ワーナー・ブラザーズがテストしていた、極秘プロジェクトのオーディションを受けた」のだとか。

「そのオーディションで、ザック・スナイダー(監督)とキャスティング・ディレクター2人と会った。ザックとはいろいろなことを話して、お互いの家族写真を見せ合ったりしたの。彼は素敵な父親であり、素晴らしいご主人でもあり、お互いに家族との生活を大切にしていて、すぐに意気投合したわ。オーディションはそれで終わって、私はイスラエルに帰国したの。その2、3週間後に電話があって、カメラテストにまた来てほしいと言われたわ」。

『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
「でも、いったい何のために試されるのかもわからなかった。私のエージェントから『オーディションのときに何か説明がなかったの?』と聞かれたけど、誰も何も教えてくれなかったわ」という、まさに超極秘扱いのオーディションを回想する。

「それから、ザックから電話があってこう言われたの。『イスラエルにこのキャラクターはいるかどうか分らないけど、ワンダーウーマンって聞いたことある?』って。私はクールに対応したかったから『ワンダーウーマンね。あぁ、知ってるわ。クールよね。オーケー』と言ったの(笑)。涼しい顔をしようと思ってね。でも、本当は嬉しくて心の中でサンバを踊っていたのよ。でもそんな気配を気づかれないようにしたの」と、朗らかに笑ってみせるガル。

『ワンダーウーマン』(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
「それからロスに戻ってきて、ベン(・アフレック)とカメラテストをしたわ。それは上手くいったの。でも、そこから『イエス』という返答をもらえるまで、6週間も待ったのよ。本当に長かった」と語る。その長い道程は、いまも彼女の中に深く刻まれている様子だ。

「なぜ選ばれたのか自分ではわからないわ」とガルは言う。「『ワイルド・スピード』(ジゼル役)では格闘シーンもやったけれど。本当のところは、全くわからないわ。私は多分ラッキーだったのね」と謙遜してみせるが、ミス・イスラエルとしてミス・ユニバース世界大会に出場した美貌、18歳から2年間兵役につき、トレーナーをしていたという身体能力やアクションセンス、一度は弁護士も志した知性、そして自身も母親であることの愛情深さや包容力。

ガル・ガドット-(C)Getty Images
どれをとっても、ワンダーウーマンそのものといえる奇跡のキャスティングであり、「ガルを選んでくれてありがとう!」と声をあげたくなる、これ以上ないほどのハマリ役だ。

そんなガルが演じたダイアナことワンダーウーマンは、先日の米サンディエゴ・コミコンにも多くの少女たちがなりきって参加していたように、女性層、特に若い世代から熱い支持を集めている。「すごく嬉しいわ。この映画がそんなふうに受け入れられて、とてもありがたい」とガル。「私はこの映画に確信があったし、いい映画だと思っていたけど、同時に心の中では、誰もこの映画を気に入らなくて、楽しんでもらえなかったらどうなるのかしらと怖かった。だから、まさかこんなに長い間ヒットするなんて(全米では6月2日よりロングラン公開中)考えられなくて夢みたい」と明かす。

ガル・ガドット-(C)Getty Images
さらに、「女の子にとっても男の子にとっても、映画の主役が女性というのは素晴らしいことだと思うの。私が小さいころは女性の主役なんていなかったから」とも語る。本作は、人間社会から孤立した“女性だけの島”セミッシラ島で育った主人公の王女ダイアナが、外の世界でさまざまな人間たちに触れ、最強戦士ワンダーウーマンになるまでの成長物語であることが大きな魅力。

ダイアナは幼いころから、女王である母(コニー・ニールセン)が止めるのも聞かず、叔母アンティオペ(ロビン・ライト)たちの訓練をこっそりのぞき見ていたような好奇心豊かな女の子で、やがて、島に不時着したアメリカ人パイロット、スティーブ・トレバー(クリス・パイン)を通じて初めて“男性”に出会い、初めて外の世界は戦争の真っただ中にあることを知り、人々を助けたいと強く思うようになる。

ガル・ガドット/『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
「ダイアナは常に、この島から出て、何かもっと大きいことをしなければいけないと思っていたの。だって、そのままだと成長しないでしょう。だから、彼女が感じた強い衝動は、いままでの何よりも大きかったと思うし、自分の信じるまま、思いのまま行動に出た。何かより大きなものが働いて、自分は島から出て、何かを成し遂げないといけないと感じたのよ」。

そんなダイアナと、あなたの素顔は似ている? 「ダイアナは有言実行なの。一度やると言ったら、言葉通りそれを成し遂げる人。私はダイアナみたいに好奇心はあるけど、もっと臆病ね。探検するのも、アドレナリンが出ることも、楽しいことも大好きだけど、ダイアナほど格好良くないし、勇気もないわ。クラヴ・マガ(護身術)はやるけど、それはちょっと違うのよ(笑)」と、屈託のない笑顔で語るところはむしろダイアナそのもの…?

加えて、アンティオペのように真の願いを組みとり、導きと助言を与えてくれる存在は、「私にとっては母よ」とガル。「それが母親の役目ではないかしら。一番影響力があるし。母が私の“メンター”ね」。

ガル・ガドット/『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
自身でも、3月に2児の母になった。「私自身が母親であるということは、人に対してシンパシーとか思いやりが持てることね」とガルは言う。「母親って、いろいろなことを同時にこなさないとならない。ワンダーウーマンも同じよね。いろいろなことを同時にやらなければならないと思う。でも、母親であることによって、もっと多くのクオリティーを自分自身に求めるから、この映画にもきっと反映されていると思うわ」とも語ってくれた。

そして忘れてはならないのが、「素晴らしいキャスティング」とガルも絶賛を贈るクリス・パイン演じるパイロットのスティーブ。彼もまた、ダイアナの成長に大きな影響をもたらす重要な存在だ。「私とクリスは、ダイアナとスティーブの関係をお互いに学び合う関係にしたかったの。ただお互いに惹かれて、恋に落ちるだけではなくてね」とガル。「彼はダイアナに人生の複雑さや、現実的な本当の人間社会を教える。彼女は愛や希望を彼に気づかせて、より良い世界にするために、善を全うすることを教えるの」。

『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
スパイとして常に命の危険にさらされる孤独な任務についていたスティーブも、ダイアナと出会ったことで変化を見せていくと、ガルは力を込める。「彼は空軍パイロットとして成長していく。実は彼はもともと英雄になりたかったの。だけど、いつの間にかそれを忘れて、心がすさんで、世をすねた人になっていた。そんなときにダイアナが、何が一番大切なのかを、さわやかな風のようにスティーブに思い出させたのよ」。

そんなふうにスティーブをはじめ、人々に影響を与え、そして自身も影響を与えられながらヒーローへと成長していくダイアナ。しかも、あのお馴染みの“最強”コスチュームも、ガルの意見を取り入れつつ『バットマン vs スーパーマン』からかなりの進化を遂げているという。

『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
「実は、ワンダーウーマンの衣装は14枚ぐらいあったの。1枚はキラキラしたもの、1枚はダークな色合い、柔らかいもの、軽いもの、重いもの、とかね。そういう風にあえて作ったの」。アクションシーンもよりハードにパワーアップしているだけに、「今回は、同じルックスでも、全く違う機能を持った衣装をいくつも作るという作戦にしたのよ」という。

中でも一番のお気に入りは、「セミッシラ島での衣装のルックスは大好き。ゴールドの衣装ね。とても素敵」とウィンクをしながらキスを贈るガル。「ワンダーウーマンの衣装も好きよ。両方好き」。そんなチャーミングな一面もありながら、いざ、その衣装をまとえば、バットマンいわく「地球上で最強」の戦士となるのだ。

『ワンダーウーマン』 (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
本作の後には、バットマンたちと共演する『ジャスティス・リーグ』、そして2019年12月全米公開で『ワンダーウーマン』続編も控えている。最強美女戦士の快進撃は、まだ始まったばかりだ。
《シネマカフェ編集部》

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