『童貞。をプロデュース』上映中止騒動の経緯が明らかに

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『童貞。をプロデュース』(C)2007 Tip Top/SPOTTED PRODUCTIONS
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  • 松江哲明監督
8月25日、池袋シネマ・ロサで行われた『童貞。をプロデュース』10周年記念レイトショー上映後の舞台挨拶にて、出演者の1人である加賀賢三が、観客に対して挑発的な発言を発し、松江哲明監督に対して下半身を露にして暴力行為に及び、大騒動となったが、本日8月31日(木)、本年記念上映中について経緯と報告が正式発表された。

ことの発端は、2017年8月25日、池袋シネマ・ロサで行われた本作品上映後の舞台挨拶。出演者の1人である加賀氏が、2005年の本編撮影時に「松江監督や製作スタッフによって、性的なシーンへの出演を強要させられた」と主張し、そのような強要を受けたことに対する恨みや怒りから、松江監督に対して、下半身を露にして暴力行為に及び、結果、松江監督は全治1週間を要する怪我を負ったという。

そして、その一部始終を、観客として劇場内にいた第三者が無断で撮影し、当該第三者が映像をインターネット上で拡散。一連の事態を受け、松江監督、配給会社および劇場としては、平穏に本作品の上映を継続するため加賀氏に対し協議を申し入れたそうだが、加賀氏は協議に応じなかったという。



本作の配給を務める株式会社スポッテッドプロダクションズ 代表取締役・直井卓俊と、本作の監督・松江哲明の連名で発表されたこの度の報告では、上映中止の経緯を以下のように綴っている。

「加賀氏によるこれらの行為は、傷害罪、公然わいせつ罪、威力業務妨害罪等に該当する犯罪行為です」「現に加賀氏が劇場において傷害等の犯罪行為に及んでいることからすると、加賀氏と和解できないまま本作品の上映を継続すれば観客の安全を担保できないおそれがあります。そこで、劇場と配給会社が協議した結果、残念ながら翌日以後に予定されていた本作品の上映は中止することとしました」。

また、加賀氏が強要を受けたと主張するシーンについても、加賀氏は、本作品の趣旨について松江監督から説明を受け出演に同意しており、「加賀氏は一貫して撮影に協力的でした。松江監督は何ら強要行為などしていません。このことについては、撮影現場にいた複数の人物の証言もあります」とのこと。

さらに本作における映像の多くは加賀氏自身による撮影素材によって構成され、その映像素材を、松江監督が構成・編集するという共同作業によって作成されたものだそう。「本作品の中には、松江監督と加賀氏が共にアイデアを出し合って撮影されたシーンもあります。本作品の撮影現場は、暴力的な演技指導や、実際の暴力が行使される現場では決してありませんでした」。

「よって、性的なシーンの強要やパワーハラスメント等の違法または不当な行為は、『童貞。をプロデュース』においては存在しません。加賀氏の一方的な主張を受けて一部で喧伝されているような、本作が暴力で作られた映画であるという風評は、すべて事実無根であり、明確に否定します」。

「もっとも、法的に強要と評価される行為がなかったとはいえ、結果として加賀氏が本作品への出演に不本意な思いを残しており、そのような思いが今回の言動につながったであろうことは否定しきれません。その意味において、製作側としても、法的責任とは異なる表現者としての責任は感じています。映画の製作・公開の過程で出演者を傷つけることがあるという、広い意味でのドキュメンタリー映画の暴力性については、松江監督は従来も考えてきましたし、今回の事態を受け、いっそう真摯に考えていく所存です」。

こうした思いから、松江監督としては、加賀氏に対して傷害などを理由に法的措置を取るつもりはなく、今後も和解を目指し、話し合いの努力をしていく予定だそうだ。

なお、今後の上映については現時点では未定。
《text:cinemacafe.net》

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