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井上芳雄&堂本光一も大興奮!第73回トニー賞は“ダイバーシティ”を反映した結果に

日本時間6月10日(月)、アメリカ演劇界で最も権威のある「第73回トニー賞授賞式」が開催。

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トニー賞WOWOWスタジオ 井上芳雄・堂本光一・影山雄成
トニー賞WOWOWスタジオ 井上芳雄・堂本光一・影山雄成
  • トニー賞WOWOWスタジオ 井上芳雄・堂本光一・影山雄成
  • トニー賞ミュージカル作品賞 「ハデスタウン」 (C)Getty Images
  • トニー賞ミュージカル作品賞 「ハデスタウン」 (C)Getty Images
  • トニー賞演劇主演男優賞 ブライアン・クランストン「ネットワーク」(C)Getty Images
  • トニー賞演劇主演女優賞 エレイン・メイ「ザ・ウェイヴァリー・ギャラリー」(C)Getty Images
  • トニー賞演劇助演男優賞 バーティ・カーヴェル「インク」(C)Getty Images
  • トニー賞演劇助演女優賞 シーリア・キーナン=ボルジャー「アラバマ物語」(C)Getty Images
  • トニー賞ミュージカル主演男優賞 サンティーノ・フォンタナ「トッツィー」(C)Getty Images
日本時間6月10日(月)、アメリカ演劇界で最も権威のある「第73回トニー賞授賞式」が開催。WOWOWではニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールから生中継し、WOWOWスタジオのナビゲーターの井上芳雄、スペシャル・ゲストの堂本光一も大興奮の結果となった。

世界最高レベルの歌と踊りのパフォーマンスが繰り広げられる華やかな授賞式の模様を、今年もニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールから生中継。トニー賞は、該当期間中にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイの劇場で公演開始された作品が対象となり、演劇部門とミュージカル部門それぞれで作品賞やリバイバル作品賞、主演男優・女優賞などが授与される。

“ダイバーシティキャスティング”の象徴作品がミュージカル助演女優賞


トニー賞オープニングパフォーマンス(C)Getty Imagesトニー賞オープニングパフォーマンス(C)Getty Images
今回の司会者は大人気トーク番組の司会であり、『オーシャンズ8』などに出演しているマルチ俳優ジェームズ・コーデン。2016年の第70回に続き2度目の抜擢となった。前回、歴史に残るオープニングパフォーマンスを披露したコーデンには今年も高い注目が集まり、約10分にも及ぶ圧巻のパフォーマンスを披露。オープニングからスタンディングオベーションが起こる大盛り上がりの幕開けとなった。

トニー賞パフォーマンス「エイント・トゥー・プラウド」(C)Getty Imagesトニー賞パフォーマンス「エイント・トゥー・プラウド」(C)Getty Images
近年は社会情勢や各種ムーブメントを踏まえて、壇上での政治的な発言に注目が集まりがちだが、今年は、努力が実った喜びや演劇人としての誇り、仲間や身近な人への感謝、演劇を人生になぞらえるといったような、等身大で心温まるスピーチが目立った。

そんなスピーチでも特に喝采を浴びたのはミュージカル助演女優賞を受賞した「オクラホマ!」のアリ・ストローカー。1943年初演作のリバイバルである同作は、現在のブロードウェイで定着しつつある、人種やハンディキャップにこだわらない“ダイバーシティキャスティング”という手法が採用され、パフォーマンスでも大きな存在感を見せつけた。

トニー賞ミュージカル助演女優賞 アリ・ストローカー「オクラホマ!」(C)Getty Imagesトニー賞ミュージカル助演女優賞 アリ・ストローカー「オクラホマ!」(C)Getty Images
彼女は、壇上で「ハンディキャップのある子供たち、いつかこの舞台に上がりたいと思っている子供たちにこの賞をささげたいと思います」とスピーチし、大きな喝采を浴びた。同作はミュージカル・リバイバル作品賞と合わせて2部門で受賞した。

13部門14ノミネートを果たしていた「ハデスタウン」が最多8部門受賞


トニー賞ミュージカル作品賞 「ハデスタウン」 (C)Getty Imagesトニー賞ミュージカル作品賞「ハデスタウン」(C)Getty Image
ミュージカル部門では、気鋭の女性演出家レイチェル・チャフキン演出の「ハデスタウン」が13部門14ノミネートという圧倒的な強さを見せつつも、「トッツィー」「ビートルジュース」と80年代の大ヒット映画のミュージカル化も多部門にノミネートされ、混戦が予想されていた。

トニー賞パフォーマンス「ハデスタウン」(C)Getty Imagesトニー賞パフォーマンス「ハデスタウン」(C)Getty Images
そんな中、「ハデスタウン」がトニー賞の象徴ともいえるミュージカル作品賞やオリジナル楽曲賞など最多8部門を受賞したほか、女性演出家による作品に多く賞が渡るなど、“ダイバーシティ”を感じさせる結果に。今年のアカデミー賞や「メットガラ」でその衣装が大きな話題となったビリー・ポーターの衣装にも注目が集まった。

ギリシャ神話の世界を個性ある楽曲で綴り、政治的なメッセージ性も込められた同作の女性演出家レイチェル・チャフキンは、ミュージカル作品賞受賞を受けて「ハデスタウンという言葉には、どんなに暗い中でも光は注がれるということを意味しています。愛、魂に心を揺さぶられ、上演の場所が変わっていくにつれどんどんスタッフが増えていきました。この舞台、劇場の力を私たちは信じたいと思います」と喜びを語った。

堂本光一「エンターテイメントって素晴らしい」


トニー賞WOWOWスタジオ 井上芳雄・堂本光一・影山雄成
日本のスタジオでは午前8時に、ナビゲーターの井上さんによるオープニングパフォーマンスで放送がスタート! 井上さんは本年度ノミネート作品から、「キス・ミー・ケイト」より「Another Op’nin’ , Another Show」、「オクラホマ!」より「Oklahoma!」、「ハデスタウン」より「Way Down Hadestown」の特別メドレーを披露した。

さらに、N.Y.に渡り本年度のノミネート作品の数々を鑑賞してきた井上さんとスペシャル・ゲストの堂本さんは、演出や舞台裏にまで興味津々で幅広いトークを展開。

2人は「ハデスタウン」の主演女優エヴァ・ノブルザダとN.Y.で直接対面していることもあり、彼女に大注目。堂本さんは、「『ハデスタウン』は本当に魅力的で、とにかく観て!」と熱弁をふるい、最後には「ああ終わっちゃったって感じがしてさみしいですね。エンターテイメントって素晴らしいなと改めて思いました」と改めてコメント。

井上さんは、オープニングパフォーマンスに圧倒されたようで、「今年のオープニングは秀逸でしたね!」など終始興奮気味にナビゲート。「ああエンターテイメントをやっててよかったと思いました。どの作品にも必ず希望がある。そこが素晴らしかったです」と熱く語った。

また、今年は新作ミュージカル「怪人と探偵」より、メインキャストの中川晃教、加藤和樹、大原櫻子による楽曲「微笑みの影」を本邦初披露! さらに、ミュージカル俳優の海宝直人は、ミュージカル「ノートルダムの鐘」より「陽ざしの中へ」を生熱唱。「今年はノートルダム大聖堂の(火災の)こともあったし、“願い”ということを意識しました」と自ら行った選曲のポイントを紹介した。

「第73回トニー賞授賞式」(字幕版)は6月15日(土)19時よりWOWOWライブにて放送。WOWOWメンバーズオンデマンドにて見逃し配信。
《シネマカフェ編集部》

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