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【インタビュー】ブラッド・ピット、“宇宙”SF初挑戦の理由は?

主演作『アド・アストラ』をひっさげ、通算12度目のプロモーション来日を果たしたブラッド・ピット。

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ブラッド・ピット/『アド・アストラ』ひっさげ、12度目の来日!
ブラッド・ピット/『アド・アストラ』ひっさげ、12度目の来日!
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「俳優として大切にしていることが2つあるんだ。1つ目は役者自身が真に感じていれば、その感情は必ず観客にも伝わるということ。そして2つ目…、えーっと、何だっけ? すごくいい言葉なんだけどな。思い出すまで、時間をくれるかい? えっ、次の質問にいく?」

こんなお茶目な素顔を見せてくれたのは、主演作『アド・アストラ』をひっさげ、通算12度目のプロモーション来日を果たしたブラッド・ピット。都内で取材に応じたブラッドは時折「まだ、ちょっと時差ボケでね。僕がいま言ったこと、ちゃんと君の質問の答えになっているかな?」と気づかいを披露する場面も。気さくでありながら、常にジェントルマンで居続ける姿も印象的だ。

ブラッド・ピット/『アド・アストラ』ひっさげ、12度目の来日!

初めて挑んだ宇宙と繊細な役へのアプローチ


先日閉幕した第76回ヴェネチア国際映画祭で世界初披露され、「『2001年宇宙の旅』と『地獄の黙示録』が出会った」と絶賛を浴びた本作(見れば、その意味はわかります!)。ブラッド演じる主人公の宇宙飛行士、ロイ・マグブライドが、知的生命体の探索に出かけたまま、宇宙の彼方で消息を絶った父(トミー・リー・ジョーンズ)の行方を追い求め、衝撃の救出ミッションを繰り広げる超大作だ。メガホンをとるのは、ジェームズ・グレイ監督。意外な気もするが、ブラッドが宇宙を舞台にしたSF大作に出演するのは、初めてのことだ。

『アド・アストラ』(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
「映画史をふり返れば、すばらしいSF映画が星の数ほどもあるから、あえて自分が取り組むことに躊躇もあった。よほど斬新で意義があるアイデアでなければね」とSFへの敬意を示すブラッド。だからこそ、脚本も手がけるグレイ監督が提案した“自己探求の旅”という視点には、大きく魅了されたそうだ。

「映画は主人公が壮大な宇宙空間で、父親を探すというストーリーだ。重要なのは、それがイコール、自分自身を探す旅路だという点。ロイは父親との関係性に、後悔や自戒の念を抱いている。それに年齢を重ね、父親の気持ちも理解できるから、より葛藤が深まっているんだ。ロイ自身も複雑で、欠点が多いけど、人間の本質はそういうものだから。壮大な宇宙と、ちっぽけな自分…。そのコントラストも効いているし、銀河の闇が孤独を詩的に表現している点も気に入っている」

ブラッド・ピット/『アド・アストラ』ひっさげ、12度目の来日!
この言葉からも、『アド・アストラ』が単なる人命救助のSFアドベンチャーではないことがわかる。ブラッド自身も「後悔や自戒の念を抱える」「複雑で、欠点が多い」人物像を体現するため、「可能な限り、内面的な演技を心がけた」のだとか。

「監督のジェームズには、『もしカメラに映る僕の演技が、あまりに平坦で退屈だったら、言ってくれ』って伝えたよ。それくらい(演技を)抑えたんだ」。結果的に、ブラッドが本作で見せるセンシティブな名演には、早くも「アカデミー賞ノミネートは確実」の声があがっている。

『アド・アストラ』(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
《photo / text:Ryo Uchida》

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