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【MOVIEブログ】ターコイズの空の下で

映画監督になって『ターコイズの空の下で』を撮ったKENTAROさんと再会。

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KENTARO監督。眩しいっす
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KENTAROさんと再会。

KENTAROさんは某ハリウッド映画でハリウッドから日本にメイキング番組のクルーが来た時に通訳兼コーディネーターとして入ってくれた人で、その頃まだ英語が出来て、会社にも入りたてで調子に乗っていた僕と馬が合い、メイキング番組の撮影を手伝いながら一緒に遊んだりした仲だった。その経験は入社早々にハリウッド映画という一大プロジェクトに参画できた喜びとともに、青春というとちょっと歯がゆい感じもするけど、若き日のとても良い思い出になっていた。KENTAROさんはその頃から色々とクリエイティブな活動もしていて、本当は映画監督になりたくて東宝に入ったものの、初めて見たプロの現場でこれはとても自分にできることではないと悟ってしまっていた自分にはとても眩しい存在だった。

それから時を経ること2019年。カンヌ国際映画祭でまさかの再会を果たす。東京国際映画祭で開いていたパーティーにKENTAROさんが来ていたのだった。不思議なもので、長いブランクにもかかわらず、一目で「あ、KENTAROさんだ」とわかった。KENTAROさんの方でもすぐにわかってくれた。そして、カンヌで話し込むこと数時間。KENTAROさんが映画監督になっていたことを知った。しかも、柳楽優弥主演でモンゴルで撮影してきたという。それはもう本当にその場で椅子から転げ落ちるくらいの衝撃だった。え? 映画監督? しかも柳楽優弥? 日本・モンゴル・フランス合作? どんなレベルの話なんだと。でも、1つだけ確かなのはとにかく嬉しかったこと。あの時眩しかった人が今こうしてまたさらに輝いているなんて、こんなに嬉しいことはない。この状況を嬉しいと思わない人がいるだろうか。(もし、いるとしたら僕は絶対にその人とは友達にはなれない)

その映画が今公開中の 『ターコイズの空の下で』

資産家の祖父を持ち東京で贅沢三昧で自堕落な生活を送っていた主人公の青年(柳楽優弥)が祖父の生き別れとなった娘を探すためにモンゴルに送り込まれ、現地のモンゴル人ガイドとリリカルでちょっとユーモラスな旅をしていくというロードムービー。自分の稚拙なコメントは避けておくけど、とにかく観てほしい映画。

そして今日、プロモーションで来日中のKENTAROさんと東京でまた再会。当時のメイキング番組のプロデューサーがアメリカでリアリティ番組で大成功したことなどを聞いてまた椅子から転げ落ちそうになった。十数年で人の人生はこんなにも変わるものなのかと。

本当なら『ターコイズの空の下で』が去年の東京国際映画祭で上映されて、そこでまた劇的な再会を果たすなんていう可能性もあったとは思うけど、残念ながらそうはならなかったけど、それでもこうやってお互いの道が映画を通じてクロスしていくというのは、本当に映画のような出来事でこの上なく嬉しい。今日は久々に20代に戻れたような気がした。ちょっと調子に乗っていたあの頃ね。見上げた空はもちろんターコイズ色。

17日からはシネスイッチ銀座で拡大上映が始まり、17日には柳楽優弥と一緒に舞台挨拶もやるそうなんで、ぜひ!
《text:Yusuke Kikuchi》

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