6日夜(現地時間)、フランスのカンヌで第74回カンヌ国際映画祭が開幕。オープニング作品として、『ポンヌフの恋人』で知られるレオス・カラックス監督の『Annette』(原題)が上映された。「Variety」誌によれば、エンドクレジットが流れると観客から約5分にわたってスタンディングオベーションを受けるという好評ぶりだったという。スタンディングオベーション中、タバコを吸い出しカメラに向かって煙を吹きかけるという行動に出た主演の1人のアダム・ドライバーに注目が集まっている。「よっぽどストレスがたまっていたんだね」「タバコを吸う人は嫌いだけれど、なぜアダムはこんなにホットなの!」「彼だけは私のそばでタバコを吸ってもいい」などのコメントがツイッターに寄せられている。『Annette』はアダム演じるスタンダップ・コメディアンとマリオン・コティヤール演じるオペラ歌手のカップルを描く、ミュージカル映画。最高賞のパルムドールを競うコンペティション部門に出品されているのは、『Annette』のほか日本の濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』やウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』を含む全24作品。カンヌ国際映画祭は、昨年は新型コロナウイルスの影響により開催を断念し、10月に小規模なイベントを行った。今年は2年ぶりの開幕となり、多くのスターが出席している。審査員長はスパイク・リー監督。