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ロングランヒット『こちらあみ子』海外映画祭へ!主演・大沢一菜「どんどん成長するのが楽しみ」

映画『こちらあみ子』が、初の海外映画祭となるオランダ・第52回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式出品。

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7月8日から公開され、3か月以上経った現在も全国各地でロングラン中となっている映画『こちらあみ子』が、オランダ・第52回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式出品されることが決定。森井勇佑監督と主演・大沢一菜からの喜びのコメント、そしてロッテルダム国際映画祭プログラム・チームよりコメントも到着した。


>>『こちらあみ子』あらすじ&キャストはこちらから

芥川賞受賞作家・今村夏子が2010年に発表し、太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞したデビュー作「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)を新鋭監督・森井勇佑が映画化。先日、国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第14回TAMA映画賞」にて、森井監督が最優秀新進監督賞(本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰)を受賞するなど、さらなる広がりに期待が集まっている。

本作にとって海外映画祭デビューの場となったロッテルダム国際映画祭(オランダ)は、新しい才能を発掘する映画祭として知られ、毎年35万人以上の観客数を誇る。アジア映画を多く上映することでも知られ、中でもBright Future部門は新人監督にフォーカスした部門。第52回は、2023年1月25日から2月8日まで開催され、森井監督が参加予定という。

「ロッテルダム国際映画祭は憧れの場所でした」と語る森井監督は「あみ子という存在が、海外の人の目にどう映るのか、どう心に残っていくのか、とても興味があります」と心境を語り、あみ子役を唯一無二の個性で演じた大沢さんも「オランダはゴッホの故郷であったり、ミッフィーの生まれた場所だと知りました」と語りながら「オランダの人に観てもらって、『あみ子』がどんどん成長するのが楽しみです!!」と喜びのコメントを寄せている。

<ロッテルダム国際映画祭プログラム・チームより「荻上直子や是枝裕和の作品を彷彿」>
あみ子は他の子供たちとはちょっと違う。その風変わりな好奇心と果てしないエネルギーのせいで、学校ではのけ者にされ、家では騒動の元となってしまう。一見のどかな海辺の暮らしも大切な家族の喪失によって崩壊し、彼女の孤独感が強まるほどに、観るものはどんどんその世界に引き込まれてしまうかのようだ。

森井勇佑の監督デビュー作は、子どもの想像力に信頼と思いやりを持って物語を紡いでいる。悲しみと喜び、過酷なレッスンと純朴な楽しみのバランスを絶妙に保ちながら子供が成長するかのように。重要なことだが『こちらあみ子』は誰が物語の中心であるかを決して忘れない。日本の小さな町のちょっぴり皮肉なユーモアと繊細な人間関係やこの映画の希望に満ちた主題は、荻上直子や是枝裕和の作品を彷彿とさせる。やさしくて物憂げな雰囲気を新進気鋭のフォークスター、青葉市子の楽曲が更に味わい深くしている。

大沢一菜は天然とも言えるほどの絶妙さであみ子になりきっている。彼女の自然でさりげなくかつ生き生きとした存在は大切な重みを持ち、観るものを落胆させることは決してない。疲れた大人や非協力的なクラスメートに直面した時のあみ子の不屈の精神は、私たちに痛みを乗り越えさせるだけでなく、やんちゃで気まぐれだった頃を思い起こさせもする。魂に響くかのような音楽の反復旋律は、その鼓動を耳にするたびにこの映画を想起させるに違いない。

『こちらあみ子』は全国にて順次公開中。


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《シネマカフェ編集部》

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