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石原さとみ、1年9か月ぶり主演 娘の失踪事件に翻弄される“母親役”『ミッシング』製作決定

石原さとみが1年9か月ぶりに俳優復帰する映画『ミッシング』が製作決定、2024年に全国公開。

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『ミッシング』©︎2024「missing」Film Partners
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  • 吉田恵輔監督/『ヒメアノ~ル』初日舞台挨拶

石原さとみが1年9か月ぶりに俳優復帰し、WOWOW製作幹事、スターサンズ企画、ワーナー・ブラザース映画配給の映画『ミッシング』が製作決定、2024年の全国公開に向けて始動する。

とある街で起きた少女の行方不明事件。あらゆる手を尽くして娘を探すも、有力な情報も手掛かりも無いまますでに3か月が経っていた。娘が行方不明になったとき、母・沙織里は好きなアイドルのライブに足を運んでいた。その事実と茶髪メッシュの風貌ゆえに、ネット上では「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷の投稿がなされ、苛立ちを募らせていく。

さらに日が経つにつれ、徐々に冷静になっていく夫との温度差を感じ始め、夫婦喧嘩が絶えなくなる。事件発生当初こそメディアも大きく取り上げ注目を集めていたが、時間が過ぎるほど世間も興味を失っていき、マスコミの関心も薄れていく。そんな中、地元のテレビ局だけは奔走する沙織里の取材を続けていたのだがーー。

本作は、事件をきっかけに崩壊する「日常」や辛く悲しい現実に直面する母親とその家族たちの姿、事件を「題材」として扱い、視聴率を獲るために「偏向報道」に舵を切ってしまうマスメディアの姿、野次馬的興味本位で溢れる心ない言葉が満ち溢れる現代社会の闇を鋭く描く衝撃作。

「何を信じればいいのか?」家族、メディア、自分自身。情報に振り回される現代では、誰もが何かのきっかけで「人間の本音」が露わになった狂った世界の渦中に巻き込まれてしまう。本作で描かれるのは、まさにこの世を生きる我々が語り合い、考えるべき、「人ごととは言えない」物語。

吉田恵輔監督

監督・脚本は、『ヒメアノ~ル』(16)、『愛しのアイリーン』(18)、『空白』(21)の吉田恵輔監督。「執筆中に何度も手を止めた」「自身のキャリア史上、最も覚悟をもって挑んだ」と語り尽くす、衝撃のオリジナル脚本が生み出された。

企画は、日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品『新聞記者』(19)ほか、『MOTHER マザー』(20)、『ヤクザと家族 The Family』(21)など、常に社会問題を鋭い視線で描き出してきた故・河村光庸プロデューサーが率いたスターサンズ。『愛しのアイリーン』『空白』に続き、吉田監督と3度目のタッグを組む。

そして本作の主人公で、娘の失踪事件をきっかけに狂った世の中に巻き込まれていくのは、日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を受賞のほか、映画、ドラマ、CMなどで活躍する石原さとみ。2022年の出産以来、初の映画撮影として1年9か月ぶりに芝居に臨む。「吉田恵輔監督と一緒に仕事がしたい」と直談判してから6年の歳月を経てついに実現した。

石原さんの起用について吉田監督は、「脚本を書いた時、いちばん思い浮かばない人をキャスティングしてみたかった」と語る。本作で演じるのは、“我が子が失踪し極限まで翻弄されていく母親役”。石原さんは「母となった今だからこそできる」「大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きて行きます」と決意を表明し、これまでのイメージを一新させる新境地を体当たりで挑む。

なお、本作の撮影は3月23日よりすでに開始し、現在鋭意撮影中という。


石原さとみ(主演) 「大きな覚悟を持って」
6年前、吉田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。
そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました。
妊娠出産を経て、ついに憧れの吉田組で1年9か月ぶりのお芝居を今しています。
我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。
ですが、今の私だからこそ、できる役です。
大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。

吉田恵輔(脚本・監督) 「メンタルが削られる芝居の連続」
本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。
執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました。
主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。
しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。
人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。
どうか我々の覚悟が皆様に届きますように。

『ミッシング』は2024年、全国にて公開。


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《シネマカフェ編集部》

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