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グザヴィエ・ドランが映画監督引退へ 俳優業は継続

昨年、カナダ紙「Le Journal de Montreal」に「もう本当にこの仕事はやりたくないんです」と語っていた『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』のグザヴィエ・ドラン監督が、改めて引退の意向を示した。

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グザヴィエ・ドラン Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images
グザヴィエ・ドラン Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images
  • グザヴィエ・ドラン Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images
  • グザヴィエ・ドラン Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images

昨年、カナダ紙「Le Journal de Montreal」に「もう本当にこの仕事はやりたくないんです」と語っていた『わたしはロランス』『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』のグザヴィエ・ドラン監督が、改めて引退の意向を示した。先日、スペイン紙「エル・パイス」や「エル・ムンド」に「ほとんど誰も見ない作品に2年もの年月を費やしたくないと感じます」「アートは役に立たない。映画に打ち込むのは時間の無駄です」と語ったと報じられ、映画ファンを動揺させたのだ。

これを受け、ドラン監督はインスタグラムにて自らの言葉で説明。「心配して連絡をくれた人たちがいるけれど、私は大丈夫」と元気にしていることをアピールし、「映画を作るのをやめたいと言った件ですが、この決断によって私の心は穏やかだと感じています」と引退宣言が事実であることを認めた。とはいえ、「辞める」意向であるのはあくまで「映画監督業」だという。

映画監督業については自身のギャラを投資したり、ギャラが安くても構わないという俳優を雇ったりして映画製作に費やしたこと、文字通りそのようにして「自由と時間を買った」ことで、「セットで喜びを感じられた」というドラン監督。いまは情熱が映画ではないものに向いているとのこと。

「テレビドラマは監督するかもしれない。映画はもう監督したくないです。世界は良い状況であるとは言えません。なにか助けになることを、できるだけしたいのです。(実は)ひっそりとやっているのですが、もっと声に出して主張していきたい。私のプロジェクトはいま、(映画ではなく)どこか違うところにあると信じています」。

なお、「アートは役に立たない。映画に打ち込むのは時間の無駄です」と語ったと報じられた件については、そんな風には思っていないということを「ここでクリアにする必要があります」と訂正。「アートはこの息苦しい現実世界で癒しになり、命をも救ってくれるものです」とつづっている。また、「俳優も辞めてしまうの?」と心配するファンのコメントに「私はいまも俳優です。演じることは絶対にやめませんよ」と返信し、安堵させた。

《賀来比呂美》

休日は猫とお酒と海外ドラマ♪ 賀来比呂美

大学で映画学を専攻、卒論のテーマに『ガタカ』を取り上げる。卒業後は映画やドラマのロケ地で有名なバンクーバーに留学し、街中に溶け込むベニチオ・デル・トロやアイス・キューブを見かけて大興奮。映画三昧の生活を送る。帰国後、数社を経て雑誌編集者として出版社に勤務。シニアの愛猫と過ごす時間を増やすべく、2016年からフリーランスライターに。執筆ジャンルは映画、音楽、ペットなど。人の話を聞くのが大好きで、俳優、ピアニスト、医師など数百名への取材経験あり。

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