ペリー率いる黒船の来航以降、開国か攘夷かで揺れ動く日本。そんな中、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という故事に発奮し命を懸けてはるか英国へと密航した若者たちがいた。伊藤博文(三浦アキフミ)、井上馨(北村有起哉)、井上勝(山下徹大)、遠藤謹助(前田倫良)、山尾庸三(松田龍平)の5人であった。「長州ファイブ」と呼ばれる彼らは渡英後、英国の文明に触れ、身も震えんばかりの興奮を味わう。彼等は最新技術や知識を国に持ち帰るため、“生きたる機械”となって、造幣、造船、鉄道の技術を吸収していく…。
五十嵐匠