長崎の高校水泳部に所属している凌雲と圭一郎は、高校生活最後の県大会に向けて部活に明け暮れる毎日だ。ところが最近、幼い頃からいつも一緒にツルんできたはずの2人の関係に微妙な空気が流れはじめた。圭一郎は進学を決めて上京を考えているらしい。一方凌雲は、実家の酒屋を継ぐ決心をしている。しかし、そう強く心に決めたはずなのに、いつも自分の側にいた圭一郎がいざ離れていくとなると、何故か気持ちがざわざわと騒ぐ。そんなある日、凌雲は圭一郎に対して大胆な行為に出る。作家の吉田修一が自身の同名小説を自ら監督した。
吉田修一