ナチス占領下のオランダ。ユダヤ人の女性歌手・ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は家族を殺され、レジスタンスに身を投じる。容貌も名前も変え、ナチスの諜報部のトップにいるムンツェ大尉(セバスチャン・コッホ)に近づくラヘル。だが、憎むべき敵であるはずのムンツェの優しさに触れ、彼女は次第に本気で彼を愛し始める。一方レジスタンスは囚われた仲間の救出を画策するが作戦は失敗に終わる。そしてラヘルはドイツ軍に寝返ったという濡れ衣を着せられてしまう。真の裏切り者は誰なのか? 全ての謎の鍵を握る“ブラックブック”とは? 『氷の微笑』、『インビジブル』のポール・ヴァーホーヴェン監督が23年ぶりに故国オランダで撮影した野心作。レジスタンスの知られざる暗部を描き、センセーショナルな注目を集めた。
ポール・ヴァーホーヴェン