中国・北京の旧城内を中心に至る所にある細い路地、胡同。ここには伝統的な建築様式で作られた庶民たちの家屋が並び、古き良き都の情緒漂うスポットとして知られる。しかし2008年のオリンピックを前にして、昔ながらの街並みは、そこに住む人々の細やかな人情とともに姿を消そうとしている。その中で、仕事と友人との麻雀を何よりの楽しみに、胡同の一角に暮らす93歳の老理髪師・ちん爺は、我々に“豊かに生きること”の意味を問いかける。
ハスチョロー