“フランク”と呼ばれ、仲間のジャン=ギィ(オリヴィエ・マルシャル)とともに闇社会の危ない仕事に手を染めながら生きる、まだ若き男(ブノワ・マジメル)。彼はその冷静な頭脳と非情な働きで、裏社会の帝王・クロード(フィリップ・コーベール)からの信頼を得ている。しかし、些細なきっかけでその帝王が投獄された。誰の陰謀によるものなのか? 主人をなくした混沌の街で、裏切りが裏切りを呼ぶことになる…。
フレデリック・シェンデルフェール
パリを舞台に、闇の世界でしか生きられぬ男たちが裏切りを重ねながら生き抜いていくさまを描いた『裏切りの闇で眠れ』(写真)が2月23日(土)より公開される。ブノワ・マジメルを主演に迎え、一切の感傷を排した、これぞノワールとも言うべきドライな世界観で男心を刺激せずにはいられぬ本作。この公開を記念して、新宿武蔵野館では「男のノワール映画特集」と題して“闇=ノワール”を描いた映画の特集上映が行われる。