20世紀のオペラ界、その美声と美貌から名を馳せたマリア・カラス。だが今ではその歌声も失い、愛するギリシャの大富豪オナシスも亡くして失意の中、パリで隠居生活を送っていた。そんなカラスのもとにある日、彼女のかつての仕事仲間ラリーが企画書を携え訪ねてくる。その中身は、カラスの全盛期の録音を用いて彼女が主演するオペラ映画を製作するというもの。最初は戸惑い、そのオファーを拒否するカラスだったが、次第に彼女の中であの頃と同じ情熱が甦ってくきて...。
フランコ・ゼフィレッリ