閑静な住宅地で両親と3人で暮らす女子高生の本橋繭子(韓英恵)。彼女は、日常生活の中であるタイミングが来ると、紙にメモをとらなくてはいけないという衝動が起こる「強迫性障害」を持っていた。思い立った言葉を書き記せば改善されるが、それができなければ自分が壊れてしまうほどの強い不快感に襲われる、この症状。いつもペンと紙を持ち歩き、症状と闘う日々を過ごしていた繭子と家族の前に、突然、長い間音信不通だった父の弟・純平(佐藤二朗)が現れる。実は、純平も繭子と同じ障害を持っているということが判明した日から、繭子と純平の奇妙な交流が始まる――。出演も務める佐藤二朗初監督作品。
佐藤二朗