幕末、開港間もない横浜の遊郭「岩亀楼(がんきろう)」で、ある日ひとりの遊女が自ら命を絶つ。尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる中、「攘夷女郎」の伝説に一役買っていくお園(坂東玉三郎)だが…。シネマ歌舞伎第5作目。有吉佐和子原作、文学座で故・杉村春子の当たり役であったお園役を坂東玉三郎が受け継ぎ、繰り返し上演されてきた名作舞台がスクリーンで甦る。