日中戦争、中国共産党、毛沢東、そして文化大革命…。様々な政治と歴史の苦悩を経験してきた華僑・華人の子供たちは、いま、無邪気に学校での日々を過ごしている。いまでは、中国語の話せない華僑の子供も多くなっており、日本語と中国語の混在使用が子供たちの間でコミュニケーションの主流になりつつあるのだ。初めて日本に中華学校が横浜に設立されてから百余年。現在、日本全国には中華系学校はわずか5校しかない。その中の2校が横浜にあるのだ。本作は、大陸系の横浜山手中華学校の小学部1年生の日常を3年間にわたって記録したドキュメンタリー。『ヨコハマメリー』のプロデューサーを務めた片岡希初監督作品。
片岡希